早朝のSMN駅。
列車の運行具合をチェック。予定通りみたいだ。
乗るはずの電車のホームの掲示板は何も表示されていないようだったので、
まだ電車は来てないのかなと思い、売店付近でしばらく待つことにする。
朝は、ちょっと冷える。
しばらくして、お目当ての8番ホームにぶらっと近づいてみたら、
掲示板は表示されていないんじゃなくて、ランプが切れてるだけだった。
電車はちゃんと来てる。
それならこの中で待ってたら良かった。
ESIに乗り込み、出発を待つ。
席はローマから来た時と同じ、6号車の11番だ。ひとりがけシート。
やがて列車は走り出した。
そしてやっぱり後ろ向き。。
なんで進行方向と逆にシートが向いてるんだろう。
別に僕だけじゃない。ざっと見た感じすべてのシートは進行方向と逆向きだ。
とにかく、売店で買ったサンドイッチを朝ごはんにする。
サンドイッチと水だけという質素な食事。
日本の新幹線に乗るんだったら、駅弁とか買っちゃったりするんだろうけど、
こっちではこれだけでも満足できるようになってきた。
ここからミラノまでは3時間の旅。大阪-東京の新幹線みたいなもんか。
車窓の風景を眺めーの、「地球の歩き方」を読みーの、DSで「世界樹の迷宮2」しーので時間を潰す。
やがて列車はミラノ中央駅のホームに入る。
テルミニ駅でも、SMN駅でも感じたけど、大きな駅に入っていくときにわくわくしてくるのは何でだろう。
さっきまで田舎の風景だったのが、だんだん市街地になり、
やがて都会じみてくるのを見てるのが楽しい。
そしてそこにこれから降り立つんだという、なんというか高揚感。
やみつきになりそう。列車の旅。
ミラノ・チェントラーレ駅(歩き方でいう中央駅のこと。現地的にはチェントラーレと呼ぶ。)に着く。
朝10:00。
まずホテルに行って、荷物預けてからフィエラに向かおう。
チェックインはできるかな。
駅を出るとだだっぴろい広場に出た。
何もない。
ホテルのある東側へ向かうも、人気はないし、なんか裏通りの雰囲気。
ここはホントにミラノの中央駅なのか。
朝なのに、怖い。
大丈夫かミラノ。
結局ホテルも寂れた感じのところにあった。
ホテルソペルガ(SOPERGA)。ソペルガ通りにあるからこの名前。
でも中は、今まで泊まったとこの中では一番まともっぽい。
入り口奥にバーみたいなのもあるし。
で、チェックインをお願いしたらあっさりできた。
朝食の説明と共に、テレビの説明も。
ふーん、ペイパービューの映画も見れるのね。
部屋も、こぎれいな感じで、ミニバーもあって、ランドリーサービスもあって、
なんとなくほっとした。
ここで4泊なら悪くない。
早速、お出かけの準備。
軽装になって、ホテルを出る。
ここからは地下鉄だ。
チェントラーレ駅で黄色線にのって、ドゥオモで赤線に乗換えね。
歩き方に書いてたとおり、1日券を買うことにする。
ドキドキしながら自動券売機へ。
あ、なんか言葉を選べるっぽい。
英語を選択して、ワンデイってあるのを購入。
3ユーロ。これで24時間、地下鉄、バス、トラムが乗り放題らしい。
さて、どこへ向かったらいいものか、
観光地は英語表記も多かったけど、さすがにここまでくるとそれが無いことも多い。
最悪、出口=uscita は知っとかないと死ぬな。
乗り換えたいときは、uscitaじゃ無い所へいったらいいし、
道が分からなくなったらとりあえず uscita へいったらいいんだから。
案内板の色で何線かを確認、
そしてその色の行きたい方向の終着駅を確認して、そっち方面のホームに行く。
無事、ドゥオモでの乗換えから赤線でフィエラ方面への電車に乗ることができた。
ここでありえない疑問がわいてきた。
さて、僕はどこで降りたらいいんでしょうか?
1年前からサローネ行きの準備して、入場券も買って、フィエラの構造まで調べたのに、
その最寄り駅が分からないなんて!
うかつにも程がある。
でも、でも、心配には及ばない。
この地下鉄車内はほぼ満員。
そして、おそらく皆サローネに向かっている。
イベントに行こうとする、なんだかそんなオーラが漂っている。
だから皆について降りればいいんだ。
でも一応地球の歩き方を見てみようか。
基本、旅行者然とした振る舞いがなんか嫌なので、ふだん人ごみでガイドブックを開かないのだが、
ここで背に腹はかえられない。
歩き方の地図を見ると、大きな見本市会場があって、そばにフィエラのつく名前の駅がある。
アメンドラ・フィエラという駅だ。
しかも、展示場へはここで降りろとある。
じゃあアメンドラ・フィエラで降りたらいいのね。
ちょうど、近くにいたおばあさんの会話に、「アメンドラ・フィエラ」という単語が登場。
やっぱりそれでいいんだ、一安心。
しかし、アメンドラ・フィエラの駅が近づいてきても誰も降りる気配を見せない。
まさか駅が違う?それとも誰もサローネなんかに行かない?
疑問渦巻くうちにも、扉が開いてしまった。
やっぱり誰も降りない。
くそお、しょうがない、いっぺん降りてみるかと、
混雑した車内でペルメッソ、と声をかけ降ろしてもらう。
ホームに降りてみて、駅を見渡してみて、これは違うなと確信。
売店のシャッターも閉まってるわ、改札もほとんど閉まってるわで、明らかに廃駅だ。
近くに地図があったので見てみたら、さっきの赤線の終着駅がRHOフィエラで、
その近くにかなりでかい展示場がある。RHOフィエラという名前の。
地球の歩き方にはここまでの地図は載ってなかった。
そこで思い出した。
そういや、06年に新しいフィエラができたんだっけ。
アメンドラが旧フィエラで、RHOってのが新しいところか。
そういうわけで、次に来た列車に乗る。
案の定だ、みんな仲良く揃って、終点のRHOフィエラで降りた。
駅からフィエラへの道はすごい人だ。
スーツケースを転がした人も向かっている。ご苦労様です。
これで高まるテンション。
よし、行くぜよ!
印刷してあるバーコード付きのチケットを、イージーアクセスってポイントに持っていく。
ここで、リーダーでバーコードを読ませると、入場券が発行された。
チケット自体は、ネットでの購入ができ、あとはそれを印刷してきて自分で入場券を出すだけだ。
業界関係者だけ入場可能とはいうものの、
結局、自分がデザイナーとかバイヤーとか名乗りさえすれば、誰でも入ることはできる仕組みだ。
でも、今日は一般開放日で、その日は相当混むと聞いていたけれど、
中に入ってしまえば、それほどでもない。
むしろ勝手に写真を撮ったり、ブース内を自由に見るにはこれくらいの人手がちょうどいい。
だから入場券購入で並ばないよう事前にチケットを買って、一般開放日に来るのが良いのかも。
もちろん、買い付けの商談や、展示品について詳しい話がしたい人は空いてる時が良いでしょうが。
入り口の案内板を見て、どうやってまわるか考える。
広大な展示場、効率よく行こう。全部見てまわるのは無理だろうけど。
ちなみに、このマップは入場券の裏にものってるので、
入場券はしょっちゅう取り出すことになった。
フィエラの入り口。イタリアではこの回転バーをわりと見る。
一番近い「Classic」というエリアは飛ばして、「Design」というエリアへ。
そもそもデザインっていうくくりが、ワケわかんないと思った。他のエリアはデザインと違うのか。
RHOフィエラで開かれているのは基本的にはインテリアの展示会だ。
直接仕事に影響するのは、インテリアの中でも一部のジャンルだが、
とりあえず新しい、面白いデザインが見たい。そんな気持ちで、くまなく見てまわる。
樹脂製、カンティレバー構造のイス。
全体の有機的なフォルムに、パンチングメタルのような規則正しい穴が印象的だ。
すわった瞬間少ししなる感じで、それなりに身体へのフィット感もある。
型の抜き方向が、数多い穴の形状にどう影響してるのかを見たくて、どアップでじーっと見てしまう。
アルミフレームの収納棚?
六角形を積み上げた形。微妙に正六角形じゃない部分もあり。
いわゆる収納棚の展示も数多かったが、これはけっこうとんがってて面白い。
しかし棚としては使い勝手悪いだろうと心配する。オシャレだけど。
何だこのヒゲは。シリコンゴムっぽい紐が背中と座面の裏にぶら下がってる。
今度はしなる棒を束ねて背もたれにしたイス。
これは意外と、背もたれが身体にフィットした。
でもあんまりのけぞったら、割れ目から落ちるかも。
ソファ。色がかわいい。形がかわいい。金属の丸い留めがねがついてるのもかわいい。
こういうのを置ける部屋に住みたいなあ。
背もたれの裏に、毛糸の縒ったものを薄布で挟み込んで、絵のように表現してる。
桜か?
なんかイスばっかりだ。
エーロ・アールニオのバブルチェアだ。生で見るのは初めてな気がする。
ここはいわゆる有名デザイナーの手がけたものを扱ってるみたい。アイリーン・グレイとか。
時計だらけのブースもある。
こういうアイデアを考えるのは楽しいだろうな。しかも実際に作っちゃうんだから。
ご家庭向けのインテリアショップな趣。
宙に吊るす展示が結構多かった。
イスなんかでも壁に吊るしちゃうし。
白、オレンジ、イエローグリーン、これが今のカラーリングの大勢なのかな。
実際、自分でもグラフィックには使いやすいし。
さすがに立体でこの色は、日本ではきつそうだけど。見せ色には使える?
そういえば au のオレンジと、その Lismo のグリーンがつぼを押さえてる。
比較的おしゃれとされるキャリアのゆえんかしらん。
次は、「Bagno」のエリアへ。
バーニョというからにはトイレ関係か。
水栓を水色のパイプの上に並べちゃいました。
でも良いかもこれ。インパクトあるし。
展示会は、商品自体のよさもさることながら、展示方法も大事だよね。
普段はこの状態だけど…
曲がったパイプを前に倒すと水が出ます。
攻めるなあ。
参考出品であることを祈る。
水栓にタイトルをつけるところも。一番左は、「ZEN」らしい。
うねうねした洗面台。
石の洗面台。
興味深いのは、わざわざ大きい角Rをつけたりして、丸みを帯びさせてるところ。
いっけん石でできてるように見えない。
高級感と親しみやすさが同居するようになって、かつインパクトもあって、素敵だ。
色とりどりの洗面台。おそらく人工大理石。
ありがちだけど、こうやって並べると圧倒されるというか、説得力があるというか。
在庫持つのが大変そうだ。
ここまでくるとなんだかわからん水栓。
でも、こういう需要はあるとこにはあるんだわなあ。
このブースのキャンペーンガール?のお姉さん2人が超ゴージャスで、無意味に長居してしまった。
このエリアで、水栓だけでも何百、何千と見た気がする。
水栓を探しに来た人は、きっと、どれを選んだら良いのか分からなくなるに違いない。
ここで一旦休憩。
各地に設置されたカフェで昼食をとることに。
すごい人で、注文するにも一苦労。
なんせ誰も並んだりしないから、じわじわとレジに近づいていって我先にと注文しないといけない。
というわけで、ようやくでかいパニーニと水を手にし、一休み。
このところろくなもん食べてないなあ。



























