ウフィツィ美術館の予約が15:15だったので、


14:50にチケット売り場へと向かった。


予約はアーモ・イタリア でお願いした。


そこからもらったメールをプリントアウトして持ってきてある。



で、3番の入り口、予約者切符売り場へ行く。



15:15の人はまだ入っちゃダメと言われて待つ。


ストライプのセーターのおじさんも待つ。



しばらく待ち、3時ちょうどに入れてもらう。


中に入って窓口でプリントアウトしたメールを見せると、チケットを売ってくれた。


わーい、あっさり入場券げっとだぜ!




でも、また並ばなきゃいけない。


1番の予約者専用入り口に行って待つ。


確かに入り口には15:15には入れたけど、中でも結構並んだ。


セキュリティチェックがあるのだ。



相変わらず、適当に列に並ぶ人がいて、


チケット持ってないのに並んでる人が係員に注意されて、列を外れていく光景がしょっちゅうだ。


予約チケットのない人は1番の一般入り口ですよ。お忘れなく。




さて中に入ると、まず素描の展示室があった。


そこはさらっと見ていく。


そして上の階へ。




この美術館は、長い廊下があって、その廊下に沿って展示室が並んでいる。


なので、すべての展示を見てまわる必要は無く、


興味のある展示室だけに入ってまわることができる。




さておき、まずは数多いビザンチン様式の聖母子像に圧倒された。


金色のバックが艶やかで、サイズも大きいものが多い。


ほぼ類型化されてるとはいえ、マリア様の顔も優雅で神々しく見える。


長い時を経てもキラキラと輝く美術品たちに言葉を失った。


でも、ここまできてふとおもう。



ばかでかい建築に、ど派手な装飾の絵画。


キリスト教は、いやイエスキリスト、ひいては神は、これでいいのかなあ、と。




僕は幼児洗礼を受けさせられたカトリックの信者であるが、ろくに教会に顔を出さないダメ信者だ。



クリスマスくらいは教会に行きますけどね。


までも、信者でなくてもクリスマスの教会のミサは行ってみたら良いと思う。


街に蔓延したデコレーションとはちょっと違った、本当のクリスマスの意味が分かると思うのだ。


キャンドルサービスなんかはけっこう幻想的だし。聖歌隊のコーラスなんかもある。


一般人も全然出入り自由なので、クリスマスのデートスポットとしてわりとオススメだ。




閑話休題。


ひととおりキリスト教の教育も受けてきてはいるが、でも初詣にも行くし、お寺めぐりも好きだ。


日本人として、「もったいない」の言葉にも共感する。


その僕の感性からいくと、


今まで見てきたキリスト教遺物はなにか行き過ぎた感を受けてしまうのだ。




ともあれ、千年以上も前からこれだけの人間を動かしてきたキリスト教に、


恐れに近いものを感じてしまうのは気のせいか。



きっと彼らはただ絵を描いたり、建物を建てたり、彫刻を彫ったりしてしてきたわけじゃない。


ただ盲目的に信じるものの為に心血を注いできたのだろう。


でも今、だれがそんなことできる?キリスト教信者だってダーウィンの進化論を認めてる時代で。



信じるものは変わってきた。


もちろんそれはルネサンスの時代にも現れてるんだけど。



そんなわけで、ダヴィンチの『受胎告知』。


散々教科書や図版で見てきたものが目の前にある。


もう手の届く位置まで近寄ってしげしげと見つめた。


細かな筆致。


ダヴィンチが心血を注いだのは宗教画としての神聖さを出すことよりも、現実的な描写にあるのだろう。



彼が信じるのは、自然界。なのかなあ。




しまった、順序が逆転。


この美術館でこれが一番!と言えるのが、


ボッティチェリの『ヴィーナス誕生』だ。



思っていたより色あせていて、鮮やかさは無い。


でも、なんだろうこの斬新さは。



同時代のほかの作品と比べて明らかに違う。


それはラインの描き方とかグラデーションの付け方とか、そんな感じもするけど、


なんというか全体的にイラストレーションちっくなのだ。


それでいて懐古的。


不思議な絵だ。



このヴィーナスの顔はアドビイラストレーターの起動時に出てくるけど、


CSからは出てこないって本当かしらん。それなら9を使っとこう。




しばらくこの絵の前で立ってたら、


20人くらいの日本の団体旅行客が後ろに来て囲まれた。



ガイドさんがひとしきり説明して、次の絵に行く。


お客さんたちも一緒に移動。



え、もう見るのおしまいなの?



せっかく日本から来てるのに、


もう少しゆっくりしていかれたらどうでっしゃろ。



説明はとりあえず聞いて、最後に自由に見てまわる時間があったらいいのにね。




同じ部屋に、ボッティチェリの『春』もある。


ゼイタクな部屋だ。


でもやっぱりヴィーナスかなあ。




それにしても、この美術館も以上に広い。


それぞれにいちいち足を止めてたら文字通り日が暮れる。



よってめぼしいものだけ見て、あとはスルーしていく。



でもちょっと油断してると、突然よさげな絵が出てくるから注意が必要だ。



パルミジャニーノの『首の長い聖母』。


カラバッジョの『イサクの犠牲』。


などなど…



しだいにおなかいっぱいになってきた。



そういやクラナッハのアダムとイブがあるはずなんだけど、どこだろう。



そうそう、上野で見た『ウルビーノのヴィーナス』もほんとはここにあったんだね。




などとぶらぶらしてると、団体旅行のグループから離れたであろう2人の日本人の姿をみかけた。





外の景色を見ていると、2人の会話が聞こえてきた。


60~70歳くらいの男性と、もうちょっと若いかぐらいの女性。


お互い敬語を使っているので、旅の間に知り合ったのかな。


つかず離れずの距離で、景色についてあれこれ話している。


グループから2人で抜け出してきたってことは、お互いに好意があったりするのかしらん。


なんかいいなあ。



聞き耳をたてたあげくこんな勝手な妄想を抱いてたら、5時を過ぎていた。




そろそろ出よう。


出口のお土産コーナーがけっこう充実していた。


でも買いたいものは無し。



外に出てもまだまだ明るい。


イタリアの日の長さはこういうときに嬉しくなる。




さっきあいてなかったお店へ行ってみることに。




気になってたネイチャーショップ。

今はあいてた。



自然グッズとか、アウトドアグッズとか、実験グッズとか、おもちゃとか、なんかそんな感じの。


そういえば京都は河原町通りのBAL付近にもこんな店があったなあ。


 

でもここではどれがイタリア土産に良いのかよくわからない。多国籍な商品群だ。



ちょっと戻って、リナシェンテという百貨店みたいなとこに行ってみる。


みたいなというか、まんま百貨店だ。日本よりちょっと小さいかな。



だいたいのものは揃ってるが、高い。



でも上の階のインテリアショップは面白い。


こっちきてトラディショナルな風景しか見てなかったから、


こういう現代的な空間はちょっとほっとする。




駅に戻る途中の道沿いにある店を覗くもなんだかな、という感じ。




するとわりと大きめの衣料品のお店を発見。


OVSインダストリーというところ。


ここはなかなかいい。店内は人で溢れていた。


ここでネクタイを2本買う。


値段のわりにはいい生地とデザインだった。


お土産にも、自分用にもいいかなと。




おなかも空いてきたので、どっかで晩御飯にしようかなと思ってたら駅前について、


マクドが見えたので、ついつい吸い込まれるように入っていってしまった。


結局ハンバーガーか。。



歩きつかれたので、ホテルに戻ることにする。


なんせ明日は早起きだし、一番歩かなきゃいけない日だ。



昨日暑くて寝苦しかったのを思い出して、フロントで、


エアコン使いたいんですけど、と聞いてみる。


どうぞ。というので、


リモコンも操作パネルも見当たらなかったんだけど。とたずねたら、



ライトのスイッチのうえにあるとおっしゃる。



あれ、そんなのあったっけ?と思いながら鍵を受け取って部屋へ戻る。


どうでもいいけど、毎回毎回部屋の鍵を預けたり受け取ったりがめんどくさいな。


カードキーだったらいいのに。



ライトのスイッチの上を見る。


何も無い。


もっと上を見る。


なんかつまみみたいなのがあった。


でも上にありすぎて手が届かない。


イスを持ってきてようやく手が届く。


ちょっといじってみるも風が出てきたのかどうなのか微妙なところだ。



シャワーをあびて、裸に近い格好でベットにねっころがった。


昨日よりはまだ涼しいかも。




これでフィレンツェ滞在もおしまい。


荷物をまとめて、明日の朝一番に発てるように準備をする。


なんたって朝6時すぎにはチェックアウトしなきゃ。




DSアラームをセットし、早めの就寝。


ついに明日はミラノサローネだ。