朝の6:30。


DSのアラームが鳴る前に目が覚めた。


小鳥の鳴き声につられて窓を開けると、外は快晴。


昨日の重苦しい天気はウソのようだ。





いつものように、顔を洗って、ひげを剃って、頭を整えて、着替える。


そしてベットに寝転がってテレビをつけ、今日はどこへ行こうかなと思案。



まずドゥオモ行くでしょ、でミケランジェロ広場行くでしょ、


でフィレンツェのお土産も買って、


あと忘れちゃいけない、15:15に予約してるウフィッツィ美術館。




そのうちに朝食が始まる時間になったので、下に降りていく。


そこそこ広い食堂があった。


コンチネンタルとはいえ、バイキング的な朝食だ。


パンとヨーグルトなんかを取ってくる。




お腹も満たって、さあ行こうか。


グラッツェ~ と給仕さんに声かけたら、


かぎ忘れてるよ!と。


しまった、部屋の鍵テーブルの上に置きっぱだった。。




気を取り直して、街へ出る。


まずはドゥオモ。


駅からまっすぐの道で行ける。


すぐにその姿が見えてきた。





やっぱでかいわ。


こんなにでかくて、しかも目を凝らせば精緻な装飾が施されている。


あらためてこっちの建築の手の凝りように舌を巻く。



ぐるーっとドゥオモのまわりを時計回りにまわってみる。


すると左手にカメラショップを発見。


そうだ電池買わなきゃ。


開店したてな臭いのする店内へ。



ボンジョルノ!


イタリアではお店に入ったら挨拶するんだって。


実際どの店に入っても店員がすぐに声を掛けてくるので、


僕もいいかげんこの習慣に慣れてきた。



ラテン系な美女の店員さんがなにやらまくし立てるので、


ソーリー?とたずねると、何探してるの?と英語で返してくれた。



単3乾電池欲しいッス。


単3ってなんて言うんだっけ。AAとかそんな感じだったような。。


ちょうどかばんの中に使った後の電池が入っていたので、それを見せたらすぐに出してくれた。



普通のと、スペシャルのがあるけど?



スペシャルのはなんと7ユーロ。


ぜんぜん普通でいいよ。これください。


それでも4ユーロ。600円か。高いな。




よし、これで携帯復活。



レッツドゥオモだ。



クーポラ登るのに6ユーロだって。


ずんずんとお金が減っていくなあ。



ここもまたバチカンの大聖堂に負けないくらいの距離を登らされる。


永遠と続くかと思われる狭い階段。。



でも、時々見える外の風景がすがすがしい。


なんといっても今は早朝。


人も少ないし、ズンズン登っていける。



なんせここは途中から行きと帰りが同じ道になる。


降りてくる人がいたら、こっちは壁にはりついて待ってなきゃいけないのだ。


朝に来てほんとよかった。




頂上についたら、やっぱり喜びもひとしお。


ローマではいそいそと降りてきてしまったので、今回はてっぺんでのんびりしてみた。





100均で買った方位磁針を手に、あっちが北で、こっちが東で、みたいな。


そしてさっき買った電池を開けて、充電器に装着。そんなこと、ここでせんでもいいだろ。



ジョットの鐘楼も眼下に見える。





でもこんな落書きも。。





裸天如って。。



十分フィレンツェの朝の風を満喫したので降りることに。



たまたまクーポラの掃除が終った兄ちゃんの後をついて降りることになったが、


彼の背が高すぎて、僕の足元に照明の光が落ちなくて、階段が見えなくて、焦った。





ウフィッツィ美術館の方に向かってみる。


場所の下調べをしとこうと思った。



道すがら、両脇にはお土産やさんがいっぱい。


観光客もずいぶん往来している。


素敵なネクタイ屋があってしばらく見入ってしまった。



やがて、なんだかおおきな広場に到着。


馬車が何台?も止まっている。



観光客も大勢集まってきている。


ここがシニョリーア広場という所みたいだ。





かわいい車と、かわいい女の子達。


奥にはためいている旗には、「ヒューマン ライト イン チベット」とある。




この広場に接する形でウフィツィ美術館があった。


3時に来るべき場所を確かめて、川の方へ向かってみた。




川へ出て、右を見ると、なんだか知ってる風景だ。



これがヴェッキオ橋か。


よし、行ってみよう。



ヴェッキオ橋に着き、渡ってみると、ここが橋の上とは思えない光景。


両側にびっしりと宝飾品を扱った店が並んでいた。





橋を渡って向こう岸へ。


ここまで来ると、ミケランジェロ広場に行くなら直接向かった方が早そうだ。


バスの切符はあるけど、歩いていくことにする。



ぶらぶらとアルノ川沿いを進んでいく。


こっち側からはウフィツィ美術館とヴェッキオ橋が一緒に見えた。




それからしばらく歩くと、ミケランジェロ広場へ続く坂道。


また登るのかと思いながら、えっちらおっちらと登っていく。




階段一つとっても風情がありますな。


日差しは強いけど、木陰は涼しい。


でもちょっと道を間違えて遠回りした。




お、あと少し。。



で、やっとてっぺんに着く。


ここからならさっき登ったクーポラも見える。





ちょうど鐘が鳴ってる。お昼になったみたいだ。



フィレンツェでは一定のタイミングで街に鐘が鳴り響く。


それもいろんな所からいっせいに鳴るのだ。


それがなんか気持ちよくて、ここでも立ちつくして聞き入ってしまった。




下の広場がオープンテラスレストランみたいになってる。


天気もいいし、行ってみよう。



下の広場に降りたら、すぐにトイレを見つけた。


ここもチップ制らしいので、小銭を出してトイレにはいると、そこに立っていたおじさんが手を差し出した。


あ、おじさんに払うのね。


どうぞどうぞ。


でもうしろで見られながら用を足すのは落ち着かんな。



手を洗い終わったら、親切にもおじさんがペーパータオルを渡してくれた。


おお、グラッツェ、グラッツェ。




さっき見えた野外のレストランに席を取り、ビールとサラダを注文する。


注文をとったお姉さんが、これサラダだけどいいのって聞くけど、


いいの。


パンとか肉しか食べてないから、野菜が欲しいの。



ビールと、つまみのポテチ。


それにサラダもすぐにきた。



あーうまい。


青空の下で、高台から街を眺めながらのビールは最高だ。


サラダも、オリーブとかモツアレラチーズとか、盛りだくさんで満足な美味しさ。





メールを打ったり、周りの観光客を観察したり、地図を確かめたりしながらのんびりして、


そろそろ次に行こうと思って、給仕のおじさんを呼び止める。


ぎりぎり知ってるイタリア語だ。


スクージィ、イル コント、ペルファボーレ。



伝票を持って戻ってきたおじさんは、


イタリア語がしゃべれるのか?と聞く。なぜか英語で。


ちょっとね。と応えると、


おれもちょっと日本語が分かるよ、と言う。


本で勉強していくつか覚えたらしい。



どんな言葉を知ってるの?と聞いたら、


「いかがですか?」


「おいしい?」


「いち、にい、さん、しい、ごお、ろく、しち、…あー」


…8、9、10?


おーそれそれ、と。




‘ゆっくりゆっくり’ は ‘ピアットピアット’ だよ。


とひとつイタリア語を教えてくれた。



なぜ今 ゆっくりゆっくり を教えたかったんだろう。



で、‘またね’ は ‘アリヴェデルチ’ だというので、


うーん、アリヴェデルチは丁寧な別れの挨拶って覚えたけどな。


と思って、‘アリヴェデルチ’ は ‘さようなら’で、


‘チャオ’ が ‘またね’ だよと伝えてみる。



間違ってるかもしれないけど、あとのことは知らないよ。


チャオ~


といっておじさんと別れた。


ちなみに会計は14.5ユーロ。




さらに上があるっぽいので登ってみると、けっこう大きな教会があった。


そこで2組のカップルが結婚式の姿で写真の撮影をしていた。



けっこう立派な撮影陣だったよ。


日本にもちゃんとした写真を残すっていう習慣があるけど、野外ってのはあんまりないかも。


どうぞお幸せに。




ぐるっと教会を見て、さっきの広場あたりまで降りてくると、ちょうどバスが来ていた。


12番とある。


待って待って、とばかりに飛び乗る。


これでSMN駅までつれてってもらえるなと思い、


地図を開いて、どこを走ってるのか見ながらバスに揺られていく。



「歩き方」の地図からバスがはみ出した所で現在地を見失ったが、


最後は無事にSMN駅に着いた。




さあ、ウフィツィ美術館だ。


でも予約時間までに1時間ほどある。


それまでお土産を探してみようか。



ネイチャーショップや雑貨屋、本屋などめぼしい所は、


あらかた昨日と今日の朝にチェックしていたので、まずはそれらに向かってみた。



でも、どこもあいてない。


よくみると、3時まで休みです。みたいな。



なんだ、これが昼休みってやつか。


まんまとはめられた。


こうなれば美術館帰りに寄るしかないな。




でも他にも面白い店があるのがこの街のいいところ。


なんか派手な石けん屋を見つけた。


色とりどりの商品。これはお風呂に入れるものっぽい。




店員さんが、何をお探し?ときたので、


つい口から、石けんかシャンプーみたいなのが欲しい、と答えてしまった。


ほんとはもっとこのオフロに入れるやつを見てたかったのに。


残念ながらそれは単語のボキャにないのだ。



いろんなシャンプーがあるけど、どんな髪質?オイリー?ハード?と言うので、


僕じゃなくて、お土産、プレゼントにしたい。と返す。



じゃあその人の髪質は?とさらに聞いてくるので、


そんな他人の髪質まで知るかよって思いつつ、


多分ノーマルだ、とついつい応える。




なんかかわいいボトルのシャンプーを見つけたので、手に取ったら、


一生懸命説明してくれようとするお姉さん。


この人もボキャになかったのか、僕がなかなか理解しないからなのか、


他の店員さんも呼んできてくれて、


なんとか説明を試みようとしてくれる。


頭の上で大きくモコモコさせた手の動きは、どうも「アフロ」っぽい。


まさかヒツジではないよな。ヒツジ用シャンプー。


しかしアフロ専用のシャンプーまで扱ってるとは恐るべし。




でも申し訳ないけど、そこまでシャンプーに興味ないし、


サンキュー、グラッツェと店を後にした。




歩き疲れたので、シニョリーア広場の屋根があるところで座って時間を潰すことに。


ここから広場が見渡せる。




団体の観光客が増えてきたみたいだ。


見るからに様々な国籍の人たちがひしめき合ってる。




2時50分。


ウフィツィ美術館に向かうことにした。