イタリア行きのテンションを高めるための映画。第2弾。



『ひまわり(1970)』


「ミラノ」のWikiで紹介されていたイタリア映画。


とはいえ、ミラノの描写はそんなに多くない。


印象的なのは主人公アントニオの出兵先の旧ソ連のひまわり畑と、


そこで死を迎えた兵士達の、おびただしい数の墓標の風景だ。




戦争が終っても帰ってこない夫アントニオを待ち続ける妻ジョバンナ。


そのジョバンナがとてもセクシーで、


それは見た目というよりも、むしろその声のせいなんだなと、


映画の終わりになって気付かされる。


そして最後、去っていく列車を見送るジョバンナの表情は本当に美しい。



さて、


相手も待っていてくれると信じて、先走って会いに行ってしまい、


近くまで来たから会ってくれと訴えるも、


結局相手にされずに電話ごしでうなだれる男アントニオ。



すれ違ってしまった以上、相手に迷惑を掛けたくないと思いながらも、


どうしても諦めきれない男アントニオ。



そんなアントニオがなんだか他人の気がしないのはどうしてだろう。




場当たり的に選んだ作品だったが、ここまで心を打つ映画に出会えるとは思わなかった。


登場人物も少なく、ストーリーになんの伏線もなく、とくに新鮮な映像もないが、


人物の感情がとても丁寧に表現されていて、気の高ぶりや消沈などがひしひしと伝わってくる。



それにしても最近、こういうシンプルな映画がないような気がする。



もっとこの時代の映画が見たくなった。