ありがとうユルゲン！

2011年8月から5年と4ヶ月の間一緒にアメリカ代表で仕事をしてきたクリンスマンが先日解任されました。

今月のW杯最終予選でメキシコ、コスタリカ(アウェー)で2連敗したことが引き金になったわけですが、ここ1年以上芳しくない結果が出る度に、メディアから解任論が出ていたので、コスタリカで惨敗した時にはある程度覚悟はできていました。

代表での結果が全ての世界ですから受け入れざるを得ない状況です。ただ彼が現在のアメリカ代表だけでなくその将来を睨んでジュニア世代のミニゲームルールを改定したり、年代の区切りを変えてヨーロッパと同じスタンダードを導入したことをはじめ、アメリカのサッカーで一番遅れをとっている部分にメスを入れて変革させたことは、10年後に結果となって出てくることかもしれません。

ドラスティックな変化をもたらし、自然と敵も多くなってしまうマネジメントスタイルかもしれませんが、10年後に結果が出たドイツの変革は彼が起点となったように、アメリカがサッカー後進国から脱却するきっかけ作りにも尽力したことは忘れてはいけないと思います。

彼とはアメリカ代表で初めて長期間の仕事をさせてもらいました。それにも関わらず全幅の信頼を寄せてもらい、精一杯仕事をすることができました。山あり谷ありの5年4ヶ月でしたが、彼と一緒に仕事ができたことを光栄に思います。