コパアメリカ終わる | 咲花正弥 オフィシャルブログ 「Masaya Sakihana」 Powered by Ameba

コパアメリカ終わる

アリゾナ州フェニックスで行われたコパアメリカ3位決定戦は、0-1でコロンビアへの雪辱は果たせませんでした。

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男子アメリカA代表史上初のメジャー大会3位を狙いにいった試合でしたが、3位決定戦というものは非常に難しいものです。個人的には2010年南アフリカW杯でドイツ代表として3位決定戦を戦った時にも選手やチーム全体のモチベーションと集中を保つことが難しいと痛感しました。

大会前の準備期間から数えれば2ヶ月弱練習と移動、試合がつづき、選手もスタッフも肉体だけでなく精神的にもいっぱいいっぱいの状態になります。勝ち進んでいることが唯一のモチベーションを保てる材料で、それが決勝進出目前で打ち砕かれるわけです。そこから3日後にもう一試合戦うことはとても難しいことなのです。

準決勝から3位決定戦までの間の練習はどういう内容にしたら良いのか。3位決定戦のスタメンにはそれまで出場機会に恵まれなかった選手をどれぐらい入れるのか。控えでモチベーションの高い選手を入れながらクオリティを一定に保つにはどういうメンバー構成が良いのか。監督以下コーチ陣は議論を重ねるわけです。


今回の3位決定戦はアメリカ、コロンビアともに怪我人を除きベストメンバーで臨んだ試合でした。やはり力のあるコロンビアにアメリカもなんとか喰らい付いていきましたが、一瞬スペースを与えるだけで決定的な仕事をされ、それが決勝点になってしまいました。


大会が始まる前、メディアからはコロンビア、パラグアイ、コスタリカとのグループから勝ち抜くことすら無理だろうと言われながらも、クリンスマン監督は準決勝進出が目標と言い切りました。その目標は果たして大会を終えられたことは、大きな成果といえます。


また9月からはW杯予選が始まりますが、予選を勝ち抜き2018年のロシアW杯でより大きな進歩をみせるためにはたくさんの課題があることが改めてわかった大会でした。