Round of 16へ | 咲花正弥 オフィシャルブログ 「Masaya Sakihana」 Powered by Ameba

Round of 16へ

昨年12月のドローが行われた時から、このドイツとの第3戦が決勝トーナメント進出の鍵を握る重要な試合になってほしくないなぁと思っていました。その心配が現実となりポルトガル・ガーナ戦の結果にも左右される、大一番となってしまいました。

大雨のレシフェの街はいたるところで洪水状態になり、チームバスも予定の時間より早く試合会場へ出発しました。スタジアムに着くと、今度はマッチ・オフィシャルから「ウォームアップはピッチ外でやるように」との連絡。芝の状態は悪くはありませんでしたが、強い雨が降り続けていたので仕方なくゴール横の芝でウォームアップをしました。

試合は当初から厳しい内容になることは分かっていましたが、やはり試合は終始ドイツにコントロールされました。クオリティーの高さ、選手層の厚さ、そして実際にピッチレベルで観ているとポゼッション時に周囲の選手が常に動き回る戦い方はやはり世界のトップレベルだと感じました。

ベンチには常にポルトガル・ガーナ戦の進行状況が伝えられて、後半になると控え選手のウォームアップをみているのでその際にはスタンドのアメリカファンからスコアを教えてもらっていました。終了間際にやっとチャンスらしいチャンスがありましたが、0-1のまま終了。勝ち点は4でとまってしまいましたが、ポルトガルが得失点差でアメリカに及ばなかったことから決勝トーナメント進出が決まりました。

試合後にはドイツのスタッフや選手たちと話ができて、今後のお互いの健闘をちかって会場を後にしました。アメリカ代表に就任したときには、正直ドイツ代表で仕事を続けていきたいと思っていましたが、こうしてアメリカもなんとかベスト16に入ることができ、この最高の舞台で「古巣」と真剣勝負ができたことで、3年間やってきたことが報われた思いがしました。