残り３０秒で・・・

「勝ったかなぁ」と思ったときに、逆にやられました。

前半にリードされましたが、試合前から監督はたとえ先制されたとしてもポルトガルの脚は絶対に止まるから逆転できる、と選手に伝えていました。確かにポルトガルの事前合宿や遠征のスケジュールを見ると、暑熱順化せずにブラジルに入り、キャンプ地も過ごし易いサンパウロ。ドイツとの試合を観ても、けが人が続出し、スタミナもないことは分かっていました。

こちらのシナリオどおりに同点に追いつき、逆転に成功して５分のロスタイムもそろそろ終わる、という頃にやられました。中盤で簡単にボールを奪われ、相手フォワードをケアせずにクロスをいれらるというふたつのミスがこの結果を招きました。

体力面も、気温や湿度による疲弊もこちらのほうがうまくマネジメントできていただけに、一時はへこみましたが、ワールドカップに楽な試合はないなぁと実感。皆が切り替えてまた前を向いて次の試合に備えています。

次はいよいよドイツとの対戦です。このグループは本当の意味で「死のグループ」と化してしまい、どのチームにもトーナメント進出の可能性が残っています。ドイツ、アメリカとも引き分けでお互い決勝トーナメント進出が決まるのですが、こちらの監督はまったくその気はありません。「真っ向勝負」でいくと公言しています。他力の部分もありますが、本当に自分たちが決勝トーナメントに行く資格があるのかがテストされる試合になります。

試合直後に移動して月曜の早朝にマナウスからサンパウロに戻り、火曜日の午後にはレシフェに飛ぶというハードなスケジュールですが、グループリーグ突破の目標を達成すべく勝負してきたいと思います。