でかっ! | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 魚市場も今年は今日が最終日

 

 最終日にふさわしく(?)でかいのがいました

 

 一番大きなプラスチックのパンに胸びれだけが出ていて

 小さめのカジキ?

 と思ったら10㎏越えのサワラ

 ど迫力です

 

 こちらは久々にお会いしました「まぼろし」のスルメイカ

 なんと0.7㎏全長にすれば60㎝ぐらいあるんじゃないでしょうか

 なんか別の生き物みたい

 

 こちらは極太のアナゴ

 2.2㎏指が回りません

 

 そして、こちらは大きいわけじゃありませんがニシン

 22尾。数が増えてきましたね

 この調子で行くと1月の下旬にはまとまった漁が獲れるかも知れません

 

 思えば30年近く前、ほぼ絶滅してしまった宮古湾のニシンを復活させるため、僅かに生き残っていた宮城県の石巻にある万石浦産のニシンから採卵するために毎年1月に石巻まで通ったもんです

 当時は高速なんて無くて、石巻まで6時間以上かかりました

 車はFRのバンだったので、スパイクタイヤとはいえ凍結路面ではすぐにケツを振るし、坂道では上がれなくなるし

 

 朝3時に石巻の魚市場に行ってニシンを確保するんですが、なにしろ数が少ないもんだから、採卵するだけの数が揃わないと何日も泊まってニシンを待ち続け

 数が揃ったらすぐに採卵してノンストップで宮古まで帰還と

 

 たぶんこのニシンも万石浦にルーツをもつニシンだと思います

 いやー津波も乗り越えてよく定着してくれました

 

 30年も前のことですし、組織も変わってしまったので表にはなかなかでてきませんが、ニシンが今も宮古に回帰するのは、当時の日本栽培漁業協会宮古事業場でニシンの担当をされていた八幡康一さんと、餌となるシオミズツボワムシの培養を担当されていた故前川秀雄さんの功績によるものです

 

 


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