けっこう上まで | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

高台の造成はまだ始まっていないようですが、そこへ続く道路の建設は着々と進んでいます。毎日見ているので変化に気づきにくいのですが、昨日ふと見ると大分山のてっぺんの方まで進んでいて「おっ、大分進んだなあ」と思いました
防浪堤は壊れても ~たろうの海~
 木が切られて赤土がむき出しになっている場所の右側に宅地が造成される予定です

防浪堤は壊れても ~たろうの海~

でも、もうすでに2年と半年以上もたっています。仮設住宅の冬は辛いんです。今年の冬は無理でも、来年の冬は高台の家で迎えられるようになりませんかね

台風は大きな被害を出すこともなく、その代わり海の水温を低下させることもなく通り過ぎていきました

シケは漁具や漁船に被害を出すのでイヤですけれども、その一方でシケが来ると定置にはたくさんの魚入網しますし、海の水をかき回して冷たく、栄養分に富んだ深層水を海面へと導いてくれますから悪いことばかりではありません

ハナポ(屋号です)の父さんも

「適当に海が動かなければ何も育たねえんだ」

と言ってました。「海が動く」とはシケるということです

厳しさがあってこそ恵みがあるというんですね。深いですね