24日はうちのばぁちゃんの誕生日なんだ。

でも、


もうおそらく来年の誕生日は迎えられないだろう


こないだ妹からそう告げられた。
病状はかなり深刻だ。
その夜、夢をみた。
俺はばぁちゃんをおんぶして、
家のこたつに入れてあげようとしていた。
床に足をつけると「痛い痛い」と嫌がった。
あぁ、足悪いからだね。
もう歩くチカラも残されてはいないから。
俺は慎重に慎重に、ゆっくりおろした。
夢の記憶はここまでだ。

翌日の仕事中もばぁちゃんのことが気になって仕方なかった。
泣き出しそうになっていた。

年末年始も先日の帰省も、お見舞いには行かなかった。
だから、せめてもの励みになればと
妹と連名で病室に花を飾っておくことになった。
目にすることはないかもしれない。
ずーっと目を閉じたままかもしれない。
もう生きているのもやっとの状態だから。

それでもそんなんでも
ばぁちゃんは俺のばぁちゃんだ。

来年の誕生日もその次もそのまた次も
ずっとずっと生きていてほしい。

それが俺の願い