当院では所属の各専門科の修練以外にも他科のローテーションをすることができます(例えば私であれば婦人科以外に、病理診断科や緩和医療科など)。どの診療科もそうかもしれませんが、がんの診療において、特に婦人科は他科との連携が大切だと感じています。
例えば卵巣癌の手術では婦人科臓器だけではなく大腸や横隔膜なども切除する場合があり、麻酔科はもちろん、大腸外科や肝胆膵外科との連携が必要です。子宮頸癌に対する放射線治療や、緩和治療としての放射線治療など、放射線治療科との連携も大切です。また、癌の診断においては病理診断科との連携もとても重要です。化学療法では内科合併症を有する場合のみならず、免疫チェックポイント阻害薬の登場に伴い免疫関連有害事象を発症する患者さんもおり、内科との連携も重要です。また癌による難治性の症状緩和の領域では緩和医療科の力が欠かせません。
このように婦人科がん診療は婦人科医だけではなくさまざまな診療科の力があってこそ成り立つということを日々実感しています。
数ヶ月ローテーションしたからといってその領域のスペシャリストになれるわけではないですが、ローテーションすることでどのように考えて普段の診療をされてるのか、その診療科の面白さや楽しさ、改めて婦人科診療にご協力いただけているありがたさ、などを実感することができました。また今後顔見知りの方が垣根も低くなって相談もしやすくなるかなと思います。
また他の領域から婦人科がん診療を見ることで新たな研究のテーマも見つけることができました。
ローテーションも残りわずかですが、今後の婦人科がん診療にいかせていけるよう勉強したいと思います。