直腸側腔の展開は婦人科悪性腫瘍手術において基本的な手技かつ、とても大切な手技です。


この部分で不用意な出血をきたすと一気にあわあわの層が見えづらくなり切開ラインがわかりづらくなります。


腹腔鏡手術の場合は鉗子の動きが制限されるため適切に牽引しないとあわあわの層がうまく出てきません。


直腸牽引腔の展開(右)を図示しました。




右側の展開では執刀医の左手で直腸を左腹側へ牽引が難しいので助手が直腸を左腹側へ(直腸を持ち上げるように)牽引するとあわあわの層がきれいに見えてきます。