今週末はいよいよ婦人科腫瘍専門医試験です!!!

 

意気込んでみましたが、私はまだ受験できません。。。来年広汎の症例がたまって受けれると良いですが。

 

ということで先輩達は試験勉強に忙しそうでした。

 

今日試験対策ということで上級医が受験予定の先生に「卵巣癌の組織で2番目に多い組織型は何?」と聞かれてました。

 

1番目は漿液性がんは皆わかると思いますが2番目が類内膜がんか明細胞癌か悩むかもしれません。

私はちょうど婦人科腫瘍学会の講演を聞いた直後だったので明細胞癌とわかりましたが、改めて頻度を復習してみました。ついでに進行期別にもまとめてみました。

 

卵巣癌の疫学 進行期別頻度

婦人科腫瘍委員会の2020年患者年報によりますと、卵巣癌・卵管癌・腹膜がんのの年間治療患者数は8004人と報告されています。

また進行期別の割合でみますと、Ⅲ、Ⅳ期で半数近くを占めており、進行がんで見つかることが多いのが特徴です。

 

婦人科腫瘍委員会報告より 著者作成)

 

卵巣癌の5年生存率

これは子宮頸癌や子宮体癌は健診が普及していたり、不正出血などの自覚症状を呈しやすいのに比べ、腹腔内臓器であるため初期には自覚症状に乏しいためと言われています。

進行卵巣癌の予後は不良で、2022年の日産婦誌によると、Ⅲ期が50.8 % Ⅳ期39.7 %と報告されています。

(日産婦誌2022より 著者作成)

 

卵巣癌の組織型別の頻度

 

卵巣癌の組織型は漿液性癌、明細胞癌、類内膜癌、粘液性癌、悪性ブレンナー腫瘍、漿液粘液性癌、未分化癌、に分類されます。

下図に示したような頻度となります。

(婦人科腫瘍委員会報告より 著者作成)

 

ということで2番目に多い組織型は明細胞癌でした。

 

基本的な事項ですが再度確認でした。

 

来年専門医試験受けれるよう頑張るぞ!