先週末第38回女性医学会に参加するべく徳島まで行ってきました。


婦人科がんの患者さんは手術の際に卵巣を同時摘出することが多く、外科的閉経となることが他がん種に比べて多いです。また、手術をしない場合でも子宮頸がんに対する放射線治療や化学療法は卵巣機能を低下させます。


一方で外科的閉経となると、一般的に閉経となる場合と比較し、ホットフラッシュなどの症状が急激にかつ重症に生じると言われています。またホットフラッシュ以外にも外科的閉経は骨塩量減少、脂質異常、心血管障害など長期にわたる問題もあります。

また近年ベバシズマブやPARP阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬も登場し長期生存を期待できるようにもなってきました。


このようにがんサバイバー、特に婦人科がんサバイバーでは外科的閉経後のヘルスケアがとても大切で、新規治療薬の登場でますます重要になって来ると思われます。婦人科腫瘍医はややもするとがんの治療に専念するあまりヘルスケアを忘れがちですが、そこもしっかり勉強していきたいと思います。