本日は婦人科の手術において重要な構造物である膀胱下腹筋膜と尿管下腹筋膜についてです。

 

 

膀胱下腹筋膜

膀胱下腹筋膜は内腸骨動脈系を包むように側臍靱帯の背面に続く膜状組織( fascia) です。

膀胱下腹筋膜 に覆われるように子宮動脈や上膀胱動脈が走行します。

 

尿管下腹筋膜

尿管と下腹神経を包むようにつくられる膜状組織(fascia)です。

尿管下腹筋膜を境界として直腸側腔は 2 つに区切られます。外側の直腸側腔はLatzkoの直腸側腔、内側の直腸側腔は

岡林の直腸側腔と呼ばれます。