[大好きがあふれてる3/10]

リンカ:んんっ ん、 

リク:かーわい


リンカ:ふぁっんん、リク、待っん!

腔内を我が物顔でまさぐるリクの舌が言葉も息も奪い尽くすように私を絡めとる。

リクの舌先が上あごをくすぐり、ゾクゾクとした快感が背筋を駆け降りていって

リンカ:

激しい口づけのせいで腰が抜けてしまった私を、彼は慌てる事なく受け止めた。

リク:あれ?立ってられない?


リンカ:リクのせいだよ、バカ

リク:憎まれ口も可愛い

悪態をついたはずの私を、リクは嬉しそうに抱き上げてソファへ運ぶ。

向かい合わせで膝に乗せられると、大抵のことはどうでもよくなるから不思議だ。

リンカ:もう

リク:だって久しぶりにぎゅーってしてるのに打ち上げ行かなかったのって、訊こうとしたでしょ

リンカ:うんした

リク:そういうのも、リンカちゃんらしいけど今は、思ったより早く帰って来てくれて嬉しいってひっついててくれないと

リンカ:ふふ、何それ

リク:早く会いたかったのは俺だけかな?って、へこんじゃうよー

(…あ、そっか)

リンカ:ごめん、まだ言ってなかったね

選択肢欲しいご褒美を訊く

リンカ:他に欲しいご褒美はない?

リク:さっきらもらったよ?今も、もらってる

リンカ:そんなのでいいんだ?たくさん頑張ったリクに、私は何ができるかな

頬に触れた私の手に、リクは心地よさそうな顔で擦り寄った。

リク:じゃあキミの言葉で、俺を嬉しくさせて

(少し気恥ずかしいけどこういうときに、素直になりたい)

リンカ:早く帰って来てくれて嬉しい。ありがとう

リク:うん

リンカ:後ね

リク:ん?

照れて口ごもりそうな自分を励まし、彼の耳元に囁いた。

[大好きがあふれてる4/10]

リンカ:だいすき

たったの4文字でリクはみるみる内に破顔する。

リク:かわい。打ち上げ抜けてきた甲斐あった。

そういって自分のあごを上げたリクが何を求めているのか、わからない私じゃない。

待つ唇にキスを落とすと、後頭部を優しく引き寄せられる。

リンカ:

触れ合わすだけのキスをしばらく楽しんだ。

リク:リンカちゃん今日泊まってくよね?

顔を離したリクが、しっかりと私の腰を抱いたまま顔を覗き込んでくる。

リンカ:そもそもリク、帰す気まるでないよね。

私はあきれ顔を作り、彼の腕を軽く叩いた。

リク:もちろん。でも無理強いは趣味じゃないからね。キミがうなずいてくれると嬉しい。

耳の端に軽くキスを落とし、リクは低く甘い声で囁く。

リク:ね、教えて。リンカちゃんの気持ち。泊まっていきたい?とれとも、帰るつもりだった?

リンカ:.…

(私に言わせようとするの、ずるい)

自分から甘えるのに勇気がいる私は、リクを恨めしく見つめる。

リンカ:バカ

リク:それダメ。可愛い

リンカ:えっ、ちょ、リク⁉︎

膝の上に座っていたはずの私は、彼の手によってソファへ押し倒されていた。

私を見下ろす彼の瞳が、影になって妖しい色を漂わせる。

リク:帰ってほしくないな。俺に抱きしめられて眠るの、嫌?

リンカ:そ、そういうわけじゃんっ

顔中に降り注ぐ柔らかい唇が、私をくすぐったく甘い気持ちにさせる。

リンカ:ふっ  リク、くすぐったい

リク:リンカちゃんの全部にキスしたい。くすぐったいの嫌い?たくさん触れ合いたいなって思うのは俺だけかな

[大好きがあふれてる5/10]

同じ気持ちを抱いていることなんて、リクにはわかっているはずなのに。

(ずるいよ恥ずかしげもなく求められたら、素直にうなずけない私が馬鹿みたいじゃない)

私だって、彼に触れて、キスだって

リンカ:ふあんっ、リク

リク:何?そろそろ甘えてくれる気になった?

頃合いを誰より知るリクは、促すように私の喉元を指先で撫でる。

(敵わないなこういうところ)

結局私は、リクが好きで仕方ないんだと思い知らされる。

リンカ:恥ずかしがってばかりで、ごめんね…?

リクの髪に触れながら小さく謝る。

リク:ううん、リンカちゃんはそれでいいんだよ

リンカ:いいの?

リク:目一杯愛でて甘やかして、最終的に素直に甘えてくれるよう仕向けるのが俺の趣味だから

私の頭を優しく撫でながら言うリクはとても楽しそうだった。

リンカ:結構悪趣味だね

リク:好きなくせに

あっけらかんと言われたら強がる気にもならない。

リンカ:うん、大好き

リク:知ってる

二人して吹き出し、鼻先をすり寄せる。

リンカ:もっと一緒にいたいな。帰りたくない。

リク:うん。帰さない

短く言ったリクが優しく微笑み、唇を重ねた

リンカ:んんっ

キスだけで鼻にかかった甘い声がもれる。

リク:その声聞くと、もうヤバイ

リンカ:んっ

火照り始めた頬をくすぐられて、小さく身体をすくめる。

リク:もっといっぱい、しよ?

あきることなく、ささやかなキスが降り注ぎ私は[もっと]とねだる代わりに、彼の背中を抱きしめた。