グラスに描かれた一杯の奇跡 | Avantgarde style

グラスに描かれた一杯の奇跡

普段みんなはどんな店を選ぶのでしょう。
今や、どの町にも安くておいしい物を提供してくれる店はある。
でも、たまには少し贅沢な気分や、リッチな時間を過ごしたいと思う人も多かれ
少なかれいると思う。
最近は地元でも少しづつだがお洒落な店も増えてきた。みんなそれぞれ夜遊びを
楽しんでいるとおもいますが・・・
どうして綺麗な物や、高価な物に人は惹かれるのか?
なにかしらの理由や意味を付加して、それを手にする人もいると思う。
そこに自分なりの美学を構築して。自分もそうです。
しかし世の中お金がかかる。毎日毎日なにかしろ金銭がつきまとう。
欲しい物を欲しいだけ、好きな物を好きなだけ手にする事は、殆どの人が難しいと
思います。本当に呪縛のようだ(*´Д`)=з
そんなこんなでバーテンダーという仕事をしながら悪戦苦闘しています。
そもそもこの仕事、あるBarのマスターにちょっとした、贅沢感を与えてもらい
ドップリと夜の世界にはまっていきました。
駆け出しの頃から、今までお世話になりっぱなしのこの店、実に洒落のきいた
マスターで、行くと会話したくて夢中になってしまいます。(他のお客さんに迷惑
かけているかもしれない・・・ すみません。)
ホスピタリティ溢れる笑顔とトークは天性というべきか?
それだけでなく、調酒技術、知識も洗練されていて尊敬できる一人です。
夜な夜な繰り返される、夜会のような大人の時間が堪らなく心地いい店である。
綺麗に磨かれたグラスに、色とりどりのカクテルが満たされ、バカラのロックグラス
に、静かに注がれる十数年の香り纏う琥珀色の神秘。
そっと差し出されたそれを口に含む。
体内に吸収されるアルコール。まだみぬ至福のために、うわごとの様につぶやく
『もう一杯!!』
まるでとりつかれたように。
誰にでも平等に与えられるこのうえない嗜好(至高)の一杯。
今日という限られた時間の中で、今日という現実であり、非現実的で濃密な世界が
創り上げられていく。
カウンターに身を置けば、酒だけでもなく、マスターだけでもない、何かひとつの
力に魅せられて、そこに吸い付いた様に自分を委ねてしまう。
そればかりか、マスターはシガーも嗜むとあって、この辺りでは珍しくシガーも提供
してくれる。来店する愛好家(愛煙家)のために、マスター自身のチョイスで取揃え
ゲストに素晴らしい夜を演出してくれる。
形に残る綺麗で高価な品の所有も贅沢の一つでもあるが、一夜限りで味わい尽くす贅
沢もまた、大人の夜遊びの醍醐味だと思う。
いつも行く店ではなく、いつも気になるあの店、ドアを開ければそこには、これから
の人生の財産に値するほどのもてなしが待っている。
だからまたあの店に行こうと思う、BOCCOBAR へ・・・