さきほど
『殺人に関する短いフィルム』
を鑑賞しました。
ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督の
87年作品です。
驚いたことに
昨日観た
『4ヶ月、3週と2日』
の舞台設定は’87年のルーマニア。
全く意識してませんでした。
最近自分、
なにか予知能力みたいなのがあるんじゃないかと思います。
無意識に数珠繋ぎに作品を選んでるんですよ。
正直気持ち悪いです。
この作品で取り上げられるテーマは
「暴力の行使」。
「殺人を犯せば、
加害者も被害者も裁く者も、
そこにはいなくなる。」
といえば、
『4ヶ月~』
と同じ主題であり、
「最終的に暴力を取り締まるのが、
国家権力であり、
そこに国家と暴力の不条理が露呈する。」
といえば、以前『TOKYO!』の解説で紹介した
大島渚の『絞死刑』と同じ主題になります。
また、
中盤のクライマックスである殺人のシーンで、
被害者の顔が布で覆われたまま殴打されたこと、
作中の「クラクフ郊外」という台詞から、
レヴィナスの「汝殺すなかれ」の「顔」を連想することも出来るでしょう。
でも、正直この作品にそんな解説はしたくありません。
あの画面の黒くつぶれた部分に何を感じる?
あんな緩慢な殺人シーンを未だかつて観たことがあったか?
こんなにも「窓ガラス」を意識した、その遊び心に安堵を覚える。
自分の中にある
「映画的」な瞬間がたくさん詰まった映画だからです。
これだからポーランド映画はやめられない。
以前、
結構本気でポーランド行きたいなと考えたことがあります。
京橋のフィルムセンターでポーランド映画特集があって、
ウッチ映画大学の近年の卒業制作のフィルム上映と、
そこの先生によるティーチ・インもあったんです。
そう、ポーランドには国立の映画学校があるんですよ。
ヨーロッパには結構国立の映画学校があるみたいですが、
なんてったってウッチの卒業生にはアンジェイ・ワイダやポランスキー、
そしてこのキェシロフスキがいるわけですから、
そりゃ惹かれるってもんです。
旧東側だっただけに、
視覚芸術にはもともとうるさい素地があるんですよ。
それが良い形で受け継がれてるみたいでしたね。
そしてわが日本に目を移すと、
国立の映画学校といえば、、、、
東京芸大大学院映像研究科
なんですね。
うーん。。。
どうなんだこれは。