この「不思議な花」は、ホラー小説です。
まぁ私がホラー小説をいろいろ書いてきていて、慣れてるっていうのもありますケド

皆さんは、この「不思議な花」からどんなイメージを受けましたか?
優しげ?
奇妙?
ほんわか?
当てはまるものがありましたか・・?
では、始まりますよ。
――――「ようこそ、不思議の館へ。」
不思議な花
夏も遠ざかっていく、8月の末ごろ。ある中学校では、こんな噂が広まっていた。
――不思議な花。
その花は、なぜか中学校にしか咲かないらしく、小学生と高校生が見られる事はまずありえない。
そして、その不思議な花には、
「見つけた者と周りの者を幸せにする力がある」
という噂があった。
この噂に対する周囲の反応は実に様々で、
「え~、すごい!そんな花があるんなら、すぐに探さないとっ!」
「あっ、ちょっと待ってよ!」
と、その不思議な花の存在と力を信じる者や、あるいは
「もしかしたらあるんだろうけど、そんな力、花にはあるはずがないよ」
と、存在は信じるものの力は信じないというおかしな者や、あるいは
「はぁ?んな花あるわけねーだろ。信じる奴がバカだっつの」
と、不思議な花の存在を根本から否定する者もいた。
主人公:流奈(るな)は、その不思議な花の存在を信じている1人だった。
キンコーンカンコーン・・・・・・・
授業の終わりを告げるチャイムが学校中に響きわたる。
「これで授業は終わりです。日直、号令」
「起立、礼」
「ありがとうございましたー」
いつもの、何気ない風景。
「流奈、今日の給食何?」
流奈の小学校からの親友・綾那(あやな)が白衣のボタンを留めている流奈の顔を下からのぞきこんで聞いた。
「ビックリした・・んーと・・ミートソーススパゲッティだよ!」
流奈が食缶の中身を確認して、綾那に言った。
「ほんと!?やったー!超嬉しい!!」
綾那は嬉しそうにしていた。流奈もにこやかに笑っていた。
そのとき、声をかけられた。
「綾那、手ぇ洗いにいこ!」
綾那に声をかけたのは最近綾那にできたという中学校で知り合った子。実歌(みか)という、ツインテールの良く似合うカワイイ子だった。
「今日、ミートソーススパゲッティなんだって?嬉しい♪」
実歌は食缶をのぞきこむためにしゃがんだままの流奈を見て笑顔で言った。
流奈は、どうもこの笑顔が苦手だった。
中学校で綾那と知り合ったばかりなのに、いつでも綾那の近くにいる。
いつか、この笑顔と共に綾那もどこか遠くへ行ってしまうんではないか・・
この実歌の笑顔を見るたび、流奈の心臓の鼓動はいつも速くなっていた。
流奈は、あの実歌の奇妙な薄笑いが忘れられず、食が進まなかった。
そんな流奈の様子を見てちょっと気になったのか、隣にいた綾那が流奈に話しかけた。
「どうしたの、流奈?お腹痛いの?」
「えっ!?ううん、なんでもない・・」
「そう・・ならいいけど・・」
綾那はまた食べ始めた。
このころは流奈達はまだ知らなかった。
目の前に潜んでいる恐怖を・・
続く
