女が、死んでいる。
いや、死んでいるように、見える。
PCと、医療器材が混合した妙な室内。
その女を抱く黒い衣装の男。
黒いバッタのような顔のマスクで、赤い鎧が胸についている。その男は、泣いていた。
奇妙なマスクをしたその男は動かなくなった女をだきしめた。
「さ、紗矢・・・・・・・」
泣きながらそのマスクの男は白髪の長髪にひげを生やした初老の男を見つける。
「お前は、ドクター・ジェノス・・・・・。なぜだ・・・・!!!」
静かに感情を高ぶらせながら問う。
「邪魔をしたからだよ。」
「邪魔?」
「そうさ。究極のベルトを開発し、君を究極の戦士にする。そんなことなのに・・・・」
その初老の男はドクター・ジェノス。あるベルトを開発し、このマスクの男に装着させたようだ。
「君を眠らせ、ここに連れてきたのは、彼女なのだよ。全く、洗脳の手術が途中なのに、急に邪魔を」
「何を、言っている・・・・!」
「紗矢」と呼ばれるその女を床にそっと置いた。それはまるで持った豆腐をゆっくりと皿に乗せるように。
「くそ!!!」
怒ったその男は「ドクター・ジェノス」に攻撃をしようとしたが・・・・、カラダが思うように動かない。
力を振り絞って、パンチを繰り出そうとする。
「ここはお任せを!」
ドクターの前に大きな銀色の鎧をまとった怪人が現れ、スパイクの付いたハンマーを投げてきた。
ハンマーは目の前に飛んでくる。
「く!」
男のマスクの一部と胸部を削った。
背中から地面に激突する。
マスクの男はフラフラになり、なかなか立ち上がれない。
「ど、どうなってんだ??」
「フフフ・・・・俺はスティール・ハンマー。ジェノスに改造された魔人さ。」
不敵に笑う鎧の怪人。
「さ、おとなしく捕まりな。俺でも対応できなかったライトニングベルトだ。アンタならすぐ使えるようになるだろうが・・・・・」
マスクの男は自分の真上に窓があると解ると、すぐ窓ガラスを割った。
ガシャーン!!
「なに!15メートルはあるぞ!」
窓の外から落下したマスクの男は地面に激突する。
「うううう・・・・・」
ジェノスは叫ぶ。「追え!追うんだ!」
偶然近くにあったバイクにまたがり、走り去る。
ブオン!!ブオン!ブッロロロロオオ……!
それを別の窓から見ていたジェノスとハンマー。
「おのれ!逃したか!」悔しがるハンマー。
「まぁ、いいさ。ヤツのデータと・・・・・・」
にやりとするジェノス。
それから3年・・・・・
ドクター・ジェノスは小さな製薬会社を大企業に変貌させ、会社名はそのまま「ジェノス」に変わっていた。
その本拠地であるM市街は大きく変わりつつあった。
ジェノスは薬のみならず、色々なメカを作り出し、ガソリンを使用としない電気AIカーなどを次々と開発・発表。
このM市はもはやジェノスに支配されているような状況だった。
そんな街の中にある、G商店街。
その中に小さな喫茶店「ぷちとまと」が存在している。
茶色の煉瓦が重なった外観、ピンクのポップな窓枠、70近い老人が入れるコーヒーは格別で、人気の
喫茶店だ。
老人・如月功と孫娘のようこは今日も店を開く。
外で掃除中のようこが弟・こうたを見つける。こうたは友人たち2人と会話をする。
こうたは6歳で、その友人たちも同じくらいだ。
太目の男の子、メガネの男の子とカードを見せ合っていた。
「怪人バトル」。色々な攻撃や武器のゲージの多さで勝負する。
専用の台があり、そこで戦闘動画が展開し戦闘が可能だ。
「おい!そのカードだっせー!」と笑う太目の男の子。
こうたは持ってるカードを見せた。
「え?やっぱ弱いかな?このカード。」
「バッタ男のカードは一番弱いカードだぜ。だっせー」
「で、でも、他の武器カードを組み合わせたらすっごく強くなるよ!」
「そいつのパワーアップアイテムはなかなか出ないんだぞー」
ちぇーっと膨れるこうた。
「よこせよ!すぐ持って行ってやっつけてやる!」
「やだ!これがカッコイイんだよ!」
カードの取り合いでケンカが始まった。
ようこが近寄る。
「ちょっと!掃除してるの。じゃまじゃま!どいて!」
太目の男の子は熱くなったやかんの火を切った時のようにおさり、手を離した。
「帰ろうぜ。」
「じゃ・・・・」しょんぼりとするこうた。
すると・・・そこに!
居眠り運転の車が!
「あぶない!こうた!!!」
ようこは飛び出そうとした!
ブおオオオオ!
ようこの横から一台のバイクが走りこんできた!
ブッロロロロロ・・・・
すごい速さでバイクが走り寄り、こうたを抱えると、そのまま走り、ターンして止まった。
「あーーーーー!!!」
両手で顔を覆うようこ。
「こうたあああ!」
車は電信柱直前でストップ!「わ―――!」
キキ――――!!!激しい音がした。
眠りかけた老人・功が飛び起きた。「な!?なんじゃ!?」
窓際で外で車が止まってるのが見えた。
慌てて外に出てみると、バイクに乗った男がこうたを抱えて止まっている。
ゆっくりとこうたを降ろすと、その男もバイクから降りた。
ヘルメットを外すと、若い男だった。
「大丈夫だったようだな。」
笑顔で話すその表情にこうたは笑みを見せながら、「うん!」
元気よく言った。
とりあえず、chapter:1の前半でした。
いかがでした?まだ不慣れですが、頑張って続けたいなと思います。
次回は仮面ライダーが冒頭とは別の怪人と戦います!
この続きは、来週ですヾ(@°▽°@)ノ
暇つぶしに読んじゃってください♪












