気がつけば地獄
岡部えつ
2024/07/15
★ひとことまとめ★
フォロワーの正体を知っていますか?
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者……?
中屋紗衣は、都内近郊に暮らすパート勤めの37歳の主婦。
ある日、紗衣が夫に内緒で購入した美顔器が、別の住所宛の荷物と入れ替わって届いてしまう。
その誤配達を企んだのは、夫の愛人・夏希。
夏希はSNS上で誤配達に困っている紗衣を発見し、身元を隠して交流を深めていく。
SNS上で距離を縮めていく二人、変わりゆく夫婦関係……。
予測不可能、衝撃展開のサスペンス。
【感想】
漫画を途中まで読んでいたのですが、原作があるんだと知り読みたいなと思っていました
きっかけは配送業者の誤配。
中屋紗衣は夫・祐一に内緒で5万超えの美顔器を購入した。今日はその美顔器が届くはずだった。
配達員から渡された配達物に何の疑問も持たずに押印する紗衣。
期待しつつ配達物を開封するも、どうも美顔器が入っている様子はない。宛名をよく確認してみると、同じマンションの603号室宛のものだった。
配達員が間違えて配達したのだ。自分の美顔器は603号室に、603号室の配達物を自分に届けてしまったようだ。
603号室を訪ねるも住人はおらず、電話番号が書かれた部分は破ってしまって解読できない。配達員も戻ってこない。
イラついた紗衣はツイッターに今の気持ちを書き込んだ―…
配達員の夏希は愛人・祐一の自宅に荷物を届け大急ぎでトラックに戻る。祐一の妻宛の荷物をわざと誤配したのだ。
合法的に祐一の家に行き、そして妻に会うために、夏希はわざわざ配達員として働き始めたのだった。
以前配達した際、妻のスマホ画面にツイッターが表示されていたのを目にした。
誤配すればきっと妻はツイッターに不満を書き込むだろうと踏んだためだ。
誤配についての書き込みがないかツイートを検索する夏希。
…ビンゴ!案の定ツイッターに書き込んでいる!これで彼の妻のアカウントを特定することができた…。
ここまで読むだけでも、そんな手の込んだことするか…?という気持ちに
そもそもツイッターをやってたとして、誤配をツイートするだろう!!!と確信が持てるのもよくわからない。
愛人やその妻の情報を知りたいがために配送会社にまで入社して配達員になるとか…。やってること完全にコンプライアンス違反だし個人情報漏洩してるし、不倫でお花畑過ぎるし良識もなさ過ぎてとんでもない女です
だから不倫止まりになっちゃうんだよ夏希…。配達員にまって家にまで来るような女は彼女や妻にはなれないんだよ…。
紗衣のアカウントを特定し、誤配に理解を示すコメントをして晴れて(?)紗衣と相互フォローとなった夏希。
祐一とのデート内容を投稿し、紗衣からイイネがつくことに悦に浸っていた。
しかし、ある日を境に紗衣との関係が一変する。紗衣が誤配の件を祐一に相談するというのだ。
誤配先の603号室は引っ越してしまったうえ、603号室宛の配達物の送り元はどうも怪しく、配達物を返せと脅されているらしい。
祐一に相談されてはまずい。配達員を呼べと言われたら自分の行いがばバレてしまう。
紗衣に何としても祐一に相談させないよう、夏希は良心的なフォロワーを装い紗衣にアドバイスをし始める…。
誤配先の住人が闇バイトに関わっていて、さらに飛んじゃったなんてことなかなかないですよね
しかも元住人はかっこよくてときめいちゃうとか…、、、
あーだこーだと祐一に内緒にすることにこだわってツイッター上でやりとりしてますが、私だったらめんどくさくても夫に話すか、運送会社相手に徹底的にやるけどなあ~。。。
それでもだめなら勉強代と潔くあきらめる。闇バイトの配達物は警察に持っていき事情を話す。
見ず知らずの赤の他人にもたれかかる前に、自分のものなら自分で責任もってどうにかしろと思ってしまうので、紗衣のもたもた具合に夏希同様イライラしてきます。
ただ、祐一はこういうもたもたしている女だから紗衣と結婚したんだろうな~。
なんでも俺に相談してきて、一歩後ろをついてくる女。不満もわがままも言わない聞き分けのいい女。
もともとはそんな人間ではなく人を引っ張っていくタイプだったと紗衣は言っているけど、どうだか~と思ってしまう
夫の愛人とは露知らず、ツイッター上で夏希と仲良くした挙句に実際に会う約束までするなんて…。
しかも夏希も会うなよ…。
けれど、こういうことがあったおかげで(?)、紗衣は何事も祐一に”お願い”をして許可をもらわないといけない生活から抜け出すことができたんだから、結果的によかったのかな~。
祐一も不倫相手と妻が2ショット撮ってることにわかりやすく動揺するなよ…。。。
現実でもこんな人いるんですかね~?