三匹の子豚
真梨幸子
2020/11/28
★ひとことまとめ★
とうとう図が入りました笑
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。亜樹はパニックに陥る。見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。
問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。
彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。
真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!
真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!
【感想】
真梨さんの本は新しい作品(最近の作品)であればあるほど、どんでん返しを意識しすぎているかなあ
という印象です。

真梨さんの作品で、一番強く印象に残っていて読んでいてドキドキしたのは「殺人鬼フジコの衝動」なんですよね。
それ以降は、読めば読むほど「わけがわからん…」という感想です、、、正直。
本作も同じで、あ~…また同じ過ちを犯してしまった…と感じてしまいました

とうとう真梨さんのほうから図を入れるとはと驚きました笑
登場人物としては、三匹の子豚をなぞらえるように、三姉妹が中心の話です。と言っても、三姉妹のさらに三姉妹というような感じでしょうか。
三姉妹のさらに三姉妹というのは、親世代のだれかが三姉妹を生んだということか?と普通は思いますよね。
ですが真梨さんの場合は普通じゃないので(褒めてますよ)、親世代である三姉妹3人ともが同じ男性の子供(女の子)を妊娠・出産したため、母親違いの三姉妹というような家系です。
どんでん返しのためにわざとわけがわからない家系にされているので、読んでいても全く意味が分かりません。
読んでいる最中はもはや理解しようという思考を捨てていました

最後まで、結局わけがわからないな~と思っていたら、とうとう相関図が挿絵として出てきました
笑

本家が挿絵を出すとは笑
載ってるページを開いたときはフフッと笑いました

あと、気になったところをいくつか…。
「奨学金の返済が滞ってさ、いつのまにかその債権がヤバいところに移って、…風俗に売り飛ばされそうになった。」(P160)
→奨学金って滞ったからって、風俗に売り飛ばされませんよね
?

奨学金について誤認識されますし、返済できないほど困窮してる場合は書類書いて申請すれば
一旦ストップしてもらうこともできるはずです。
「これ、メラノーマなの」「こんなに小さな点だけど、深く深く肉体を蝕んでいてね。…余命一年なんです」(P166-167)
→メラノーマって確かに最初はほくろかな?ってものから始まりますが、ずっとそのままではないんですよね。
大きくなったり、増えたりするから、小さなボールペンサイズの点なのに”余命一年”ってなかなかないんじゃないかなと。調べられたらすぐバレそう。
「コーヒーは苦手なんです…アレルギーで」
「安心して。それ、実はコーヒーじゃないのよ。土なの。土。」
「・・・・」
「どうしたの?コーヒー召し上がれ」(P264)
→このやり取りおかしくないですか?笑
コーヒーじゃなくて飲める土ですって自分で言ったのに、コーヒーどうぞというのは??
土汁の間違いじゃない????
いや~もう潮時なのかしら。。。
湊かなえさんもそうなんだけれど、どんでん返しを狙いすぎ、奇をてらいすぎな感じがします。。
難しいですよね~。
読者は「どんでん返し」が読みたくて買っているわけですもんね~。。。
1つのジャンルで書いていくというのは難しいことだな~と読むたびに思ってしまいます。。。