31冊目:謎の館へようこそ | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

謎の館へようこそ

東川篤哉・一肇・古野まほろ

青崎有吾・周木 律・澤村伊智

2020/08/18

 

 

★ひとことまとめ★

館トリックを推理するのが好きな人におすすめ。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジック――!
読めば鳥肌間違いなし。謎は、ここにある。新本格30周年記念アンソロジー第二弾。
収録作品:
東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』
一肇『銀とクスノキ ~青髭館殺人事件~』
古野まほろ『文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン』
青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』
周木 律『煙突館の実験的殺人』
澤村伊智『わたしのミステリーパレス』

 
 
【感想】
これは!完全に澤村さんが読みたくて読んだだけなので、ほかの作家さんには非常に失礼ですが、澤村さん以外はざっくりとした感想だけになってしまうかなと思いますえーんえーん
まず館モノがそこまで好きではないというか、文章を読んで頭の中で館の構造などを組み立てていくのが面倒に感じてしまうため、あんまり読んでいて楽しいと思えないんですよね~…ショボーンあせる
 

・陽奇館(仮)の密室(東川篤哉)
澤村さんのお話の次に読みやすかったです!登場人物もかなりキャラが濃く、館自体の説明もわかりやすくて部屋も容易に想像することができました。
そんな大掛かりなトリックだったのか~という気持ちと同時に、よく短編でありがちな、作者さんがシリーズものを書いていてその登場人物を短編で書き下ろし的な感じで出しているのかな?って思っていたら(前情報なしで読んでいたため)、アッサリと主人公たちが死んでしまってびっくりしました滝汗あせる
 

・銀とクスノキ ~青髭館殺人事件~(一肇)
東川さんの次に読みやすかったのですが、よくある多重人格オチで、多重人格に頼りすぎてなんでもありな世界観だったのがなんかな~という感想です。
ただ、この作品に出てきたジル・ド・レという人が気になり調べたところ、なかなかの狂人だったので、ジル・ド・レという人物を知ることができてよかったですニコ
 
 
・文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン(古野まほろ)
この作品は、お嬢様の話し方が気になってしまって…あまり好きな感じではありませんでしたショボーンあせる
吹奏楽のコンクールで失敗してしまい、飛び降り自殺したと思われる学生と、同じくコンサートに参加した吹奏楽部のメンバーが手記を書き、アリバイなどを読み解いていくお話なのですが、う~ん。
 
 
・噤ヶ森の硝子屋敷(青崎有吾)
読みやすそうでしたが探偵が出てきたあたりでもういいやと思ってしまい飛ばし読みしかしませんでしたあせる
ただ、トリックはなるほど~!と思いましたくもり
 
 
・煙突館の実験的殺人(周木 律)
こちらが一番苦手な作品でしたね。。。インシテミルっぽいなあという印象と、未来のお話なので何でもアリ感と、計算式とかが出てくるわで文系の私はポカーンになってしまいました手
犯人もありがちな、死んだと思っていた人が生きていたってやつですね。結末もなんだかな~って感じでした。
 
 
・わたしのミステリーパレス(澤村伊智)
いつものホラーの感じとは違う感じで新鮮でした晴れただ、ミステリー?って感じではありますニコ
閉じ込められた館のパートと、取材のパートが交互に進んでいきます。
 
美紀はデートの待ち合わせ当日、時間になっても来ない交際相手・匡を心配していると、彼の友人が現れ「匡が事故にあった」と聞かされる。友人の運転する車に乗り込み、気が付くと見知らぬ場所だった。
探索してみると、どうやらここはすべての物が巨大に作られているらしい。よくよく考えてみると、匡との今日のデートでは宝ヶ崎遊園地に行く予定であり、新しくアトラクションができたと言っていた。
ここはもしかすると遊園地の中のアトラクションの中なのではないか?匡が計画し、自分をここに置き去りにしたのだろうか…?
 
このお話は何というか、美紀の執念がすごいなあという感想でした。無理もないなあと思います。。最愛の人が事故に会い、遺品から指輪が見つかったのであれば、もしあの時彼が死ななかったら…もしやり直せるなら…と誰でも考えてしまうんじゃないかなと思います。
美紀の場合は壮大なスケールでそれを実行し続けているというだけで。
 
 
やはり館モノは苦手だなあ…という感想でしたえーん