7冊目:月経の前だけうつ病になってしまう女性たち―PMDD(月経前不快気分障害)を治す | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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月経の前だけうつ病になってしまう女性たち

―PMDD(月経前不快気分障害)を治す

山田和男

2020/02/09

 

★ひとことまとめ★

PMDDがどういう病気なのかわかります。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

生理前に重い心身の不調で困っていませんか 女性の8割が生理前にはPMSという軽い不調に陥るが、ひどい落ち込みやイライラで日常生活や人間関係まで不調に陥ったら、それはPMDDという別の病気です。
 
 
【感想】
今日はバレンタインですねハート皆様はチョコ買いましたかチョコ
私は彼用のチョコを買って、自分用にも買いましたジンジャーブレッドマン
伊勢丹に友人と買いにいきましたが、やはりめちゃ混みでしたねキョロキョロ!!
高いチョコはもちろん美味しいですが、ブラックサンダーでも美味しいと感じる舌なので、自分用はコンビニチョコとかでもよかったのかもしれないとも思ってしまった滝汗
 
 
まーた病気関連の本ですニコ
小説も平行して読んでおります本
 
 
月経前は、多くの女性が心身の不調があらわれやすい。(イライラ、漠然とした不安感、情緒不安定、気分のふさぎ込み、集中力や判断力の低下、過眠など)
月経のある女性の8割にみられる上記のような不調を総称して、月経前症候群(PMS)と呼ぶ。
しかし、PMSと考えられていた人の一部にはうつ病に匹敵するほどの重い精神症状が現れ、日常生活や活動に大きな支障をきたしている女性がいることがわかってきた。
現在では、上記症状は月経前不快気分障害(PMDD)と診断されている。
 
PMSと同じ治療法(有酸素的運動、食生活の改善、サプリメント、ホルモン療法、加味逍遥散などの漢方薬など)はPMDDにはほとんど効かず、効果があったとしても部分的。
PMDDに効果的な治療薬は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に代表される抗うつ薬。(PMDDは国際的には特定不能のうつ病障害、すなわちうつ病の一つとして分類されている。)
 
日本人は全般的に、抗うつ薬に対して「副作用が多そう」「抗うつ薬は飲み始めるとやめられない(クセになる)」「怖い薬である」というイメージを持っているが、これらは科学的には何の根拠もない。また、クセになる(依存性がある)ということもない。
 
 
PMDDでよくみられる症状は、精神症状と身体化症状に大きく分かれる。
 
[精神症状]
・著しい抑うつ気分 空虚感、絶望感など
・病的不安 対象がわからない漠然とした不安感にいつもおそわれている状態
・情緒不安定 突然悲しくなったり、涙もろくなったりする 怒りっぽくなる
・集中力が落ち、気力が落ち、異常に疲れやすくなる
[身体化症状]
・睡眠障害 多くは過眠(睡眠過多)、一部不眠も。昼間は過眠、夜間は不眠という場合も。
・食欲の変化 一般的には過食、一部では食欲不振も。
・頭痛、関節痛、筋肉痛、腹痛、むくみ、冷えやのぼせ等
 
これらの症状は月経が始まるとともに、すべてがすみやかに改善し、月経の次の週には完全に消えていることがPMDDの特徴。
 
PMDDの発症メカニズムは現在でもよくわかっていない。かつてはプロゲステロン(黄体ホルモン)が原因であると考えられていたが、PMDDの患者さんとPMDDではない一般の健常女性の血液中のプロゲステロン濃度に差がなかったため、プロゲステロンが直接的な原因ではないことがわかった。
 
PMDDが起こるメカニズムとして推測されているのが、プロゲステロンまたはプロゲステロンの代謝産物が脳に働き、おそらく脳の中のセロトニン系神経細胞からのセロトニンの分泌が抑えられる。それにより、うつ病とよく似たPMDDの症状がおこるというもの。
しかし、プロゲステロンもその代謝産物もすべての女性におなじように存在するのに、PMDDになる人は全女性の10%以下に過ぎない。この仮説が正しいとするとPMDDの症状は所長からはじまっていないといけないが、PMDDを発病するのはほとんどが20歳以降。
 
そこで現在では、PMDDになりやすい人が、何らかの誘因(引き金)により、上記メカニズムにスイッチが入り、PMDDを発病するという説が有力になっている。しかし、この説もあくまで仮説の一つであり、PMDD発病のメカニズムは現在でもよくわかったいない。
 
もっとも発病のきっかけになりやすいのは対人関係ストレッサー。
対人関係ストレッサーの問題点は、個別のストレッサーとしてはほとんど気にならない程度のものであっても、積み重なると膨大な量のストレッサーになってしまう。コップに水を一滴ずつ入れていると、いつの間にかいっぱいになってあふれるところ想像するとわかりやすい。
 
PMDDになりやすい人の傾向は、うつ病になりやすい人の傾向と似ている。
・正義感や責任感が強い人
・まじめで几帳面な人
・完全主義(完璧主義)の人
・頼まれるとイヤといえない人
・他人や細やかに気を配る人 など。
 
また、PMDDの女性は、PMDDでない女性と比べて、本物のうつ病になる可能性が高い。特に産後うつにかかりやすい。
 
PMDDの治療法で特に重要なのは抗うつ薬による治療。ほかには精神安定剤、経口避妊薬・GnRHアゴニストによるホルモン療法などがある。カウンセリング療法はほとんど効果がない。
PMDDの治療に関しては、上記の特殊な治療よりも、誰でもできるような生活上の注意を守ることのほうが大切。
夜ふかしや朝寝坊をせず睡眠リズムをしっかり保つ、三度の食事をバランスよくとり、偏食をしないこと、とくに月経の前には無用なストレッサーにさらされないように注意する。
 
 
PMDDが治ったと言える状態になるにはどれくらいかかるのか?
多くのPMDDの患者さんではSSRIによる治療をはじめるとまもなく寛解する。しかし寛解したからといって、次の月経の前に治療を怠ると、ふたたび以前とおなじようなPMDDの症状があらわれる。
 
治療をいつまで続けれいれば薬を飲まなくともPMDDの症状に悩まされない状態になる、すなわち治ったといえるかと言うと、あまりよくわかっていない。PMDDという病気そのものの歴史が浅いのでデータがそろっていない。また、PMDDは非常に再発しやすい病気。SSRIなどの薬でしっかりと治療したとしても、何年かあとに再発することがある。
参考となるうつ病では、初めてうつ病を発症した場合には再発を予防するために寛解後も6ヶ月から1年程度は抗うつ剤を予防的に服用することが推奨されている。再発のうつ病の場合には、寛解後も3年程度は抗うつ剤を予防的に服用することが推奨されている。
 
 
 
なるほどね~。
なかなか治りづらい病気なんだなあということはわかりましたが、そもそもPMDD自体がまだ詳しく解明されていないんですねショボーン
とりあえず、原因の一つとしてやはりストレスがあるので、ストレスを減らしていくというのが大事なのかなあとキョロキョロアセアセ
お薬の副作用はだいぶ無くなってきたので、あまりストレスを抱え込まないことを気をつけていこうと思いましたグッ