グリーンブック
脚本・ニック・ヴァッレロンガ
監督・ピーター・ファレリー
2019/03/23
★ひとことまとめ★
根強く残る黒人差別と、それに立ち向かう二人に心打たれます
↓以下ネタバレ含みます↓
作品見たい方は見ないほうがいいかも
【公式サイトからの内容紹介】
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。
ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
【感想】
タイトルのグリーンブックとは、内容紹介にも書いてありますが、1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブックのことです。
このグリーンブックをたよりに、当時黒人の方々は泊まれる宿を探していました。
ストーリーは、
1962年黒人ピアニストのドクター・シャーリー、通称ドクと、運転手兼用心棒で雇われた白人トニーの、アメリカ最南部をまわる約8週間に渡るコンサートツアーのお話。
はじめは黒人差別意識のあったトニーもドクと共に旅するにつれて、徐々に意識がかわり始める。
産まれただけで、肌の色が黒いというだけで、差別され続ける人生は、私には想像できないな。
私は人生でせいぜいいじめくらいしか経験したことがないし…。
レストランには入店拒否(それも招待されて演奏する側にもかかわらず)、バーでも絡まれ暴力を振るわれる、グリーンブックを頼りに黒人専用の宿に泊まるも、同じ黒人であるはずなのに貴族気取りのように思われまるで異物のような扱いをされる。
白人からも蔑まれ、黒人にも混ざることができない。
作中でドクも言っていたように、本当に孤独だろうなと…。
雨土砂降りのシーンはさすがに見ていて涙が出そうになった。
二人のやり取りも見ていて面白く、もちろん差別問題については考えさせられるけれど、コメディ要素も要所要所に盛り込まれているので、重くなりすぎず見ることができました。
ただ、個人的に、
訳:戸田奈津子 という文字が初っ端出てきて「大丈夫か、、?」と誤訳されてないか確認しつつ見てしまった…。。
いい作品でした!