どうしても嫌いな人
すーちゃんの決心
益田ミリ
2018/11/29
★ひとことまとめ★
嫌いな人に対する気持ちを代弁してくれるみたいですっきり!
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
その人のことを思い出すだけで、心の中がざわざわしてくる。カフェの店長になって2年目のすーちゃん36歳には、どうしても好きになれない人がいる。いとこのあかねちゃん30歳もまた、苦手な後輩にイライラ……。クラス替えも卒業もない大人の社会で、人は嫌いな人とどう折り合いをつけて生きているのか。ベストセラー4コマ漫画第3弾。
【感想】
王様のブランチの本で紹介されていた本がなくて、代わりに
こちらがあったので◎
あと、職場のお局さんからめっちゃ嫌がらせされていて、
私自身いらいらしていたので思わず読もうと思いましたww
漫画なので、息抜きって感じかな!
益田ミリさんのすーちゃんシリーズは読んだことなかったけれど
すーちゃんのつぶやくことが「ほんとそれ!!!」ってことが
多くて、まるで自分の気持ちを代弁してくれているかのようで
読んでいてすっきりした。
いくつかそうそう、って思った部分を…
「『わかる』ってなんか味方って気がするな~」(P9)
→わかるって言葉って、あなたの言ってることは間違ってないよ
それでいいんだよって言われているみたいで、
背中押される感じわかる。
「つーか ぜんぜんちょうど良くねーんだよ
いつも自分の仕事をあれこれ押し付けやがって」(P21)
→これはすーちゃんのいとこのあかねちゃんの言葉だけど、
ちょうど良いのはお前だけであって、こっちは全然ちょうど
良くねーよって思う、ほんとに。
「なんでもいいから早く結婚しちゃいたい」(P32)
「早く早くって逆算しながら生きてるみたい」(P59)
「なんていうか平均的人生の人がうらやましいよ」(P59)
「なんていうか(結婚って)一回リセットできるみたいな気でいたんだけど…」(P79)
「百点満点の人と入れ替わりたいよ」(P82)
→あかねちゃんの結婚に対する気持ちほんとわかる…。
結婚すればなにか(自分の人生?)がリセットというか、
再スタートみたいな気がしてるんだよね…。
そんなわけないんだけどさ。
平均的な、だいたいこのくらいで彼氏ができて、何年くらい付き合って、社会人何年目でプロポーズされて、結婚式はみんなに祝福されて、、子供ができて、、、、みたいな、そのレールから外れずに来れている人はすごいと思うんだ。
それでいて仕事もまあ順調で、嫌な人もそんなにいなくて、、、みたいな百点満点の人。。。
実際そう見えるだけで百点満点の人なんていないのかなあ??
でも、自分がうまく行っていないときは、ほんとに自分以外の人は幸せそうって見えちゃうなあ。
「誰かに大丈夫って言ってもらいたいっていうか
そうなんだ 心の中が不安でいっぱいになるくらい
あたしには、あたしの人生がずっしり重たいんだもん
誰にもあたしの人生を軽く見積もられたくはないんだ」(P130)
→そうなんだよねえ。自分の人生なんだけど、自分で舵を取るのが本当に不安だよね。失敗したって、自分の責任。
誰かに大丈夫って言ってもらえれば、うまくいかなかったときに
責任転嫁もできるしね。○○さんが大丈夫って言ったもんみたいな。
「嫌いになっていく理由
なにかひとつのことが嫌いなんじゃなくて
いくつかの小さいイヤな部分が まるで たんすの裏の
ホコリみたいに 少しずつ、少しずつたまっていき
大きなホコリになるんだ そして 掃除機で吸い込めない
くらいに、その人のことが嫌いになる」(P35)
→そうおもう~。はじめはやだなってくらいなんだけど、
積もり積もるんだよね。それで、ある日「もう無理」って
爆発する。。。
「なんなんだよ!! あのふたりなんで仲良くなってんだよ~」(P68)
→ついさっきまで悪口言ってたのに、次では仲良くなってるっていうね。ほんとイライラするよね。女性はよくある。
「嫌いな人のことを慕っている人も嫌い」(P118)
「自分が徹底的に認められていないような」(P119)
→もうその嫌いな人のことほんとに嫌いになるとこうなるわ。
え~私は○○ちゃん好きだけどな~とか、自分がめっちゃ嫌ってる人について言われたら、「頭おかしいのか?」って思っちゃう。っていうか、「ああ、私の敵なんですね」みたいな。
しかも、周りからは嫌われていないのに、私だけが嫌いって、
私がおかしいみたいな、私の考え方がひねくれてるみたいな、
そういう気持ちにもなる。
「嫌いな人のいいところを探したり、
嫌いな人を好きになろうとがんばったり
それができないと自分が悪いみたいに思えて
また苦しくなる」(P135)
→○○さんにもいいところあるよ~とか、悪いところばっかり
探してるからそう捉えちゃうんだよ~とか、
気にしたら負け、とか私も実際言われたけれど、
こちらが傷つくことを平気でしてくる人を、なぜ私が
好きにならないといけないのか?
それができない私がまるで駄目みたいな。
実際今回お局からの嫌がらせで相談したときもそう言われた。
あっちが大人じゃない分、あなたが大人にならないとだめだよ
とか。はあ???って思ったなあ…。
言いたいことはわかるが、なぜ被害者側が更に追い詰められないといけないのでしょうか…。
嫌がらせされてる上に、それでも相手を好きになれとかどんな
苦行だよ…。
それはされてる側が「憎しみとか持ってるとストレスなので
気にすること辞めました」「許します」とか言うならわかるが、
なぜ第三者が「許せ」「気にするな」と言うのか…。
だ~からモラハラパワハラ嫌がらせがなくならないんですね~。
「逃げ場がないなら その部屋にいてはダメなんだ
このさい 脱走しかあるまい」(P136)
→最終的には逃げるしかないよね。逃げ癖とか、負け癖とか
言われたこともあるけど、しかたないよ。嫌いな人も直らなくて
自分も嫌いな人のこと許せなくて、周りも理解してくれないなら。無理してしがみつく理由がないなら、逃げていいでしょう。
ということで、私もすーちゃんと同じくもう逃げますという
決心をしてたので、すーちゃんの言葉に背中を押された感じがした。
私の人生だし、誰も責任とってくれないんだし、じゃあ逃げる逃げないも自分で決めたっていいわけだしね。
うだうだ言ってくる人だって、所詮は自分の人生で言えば脇役の
一人なわけだし。。。
ほとんど感想というよりも自分の愚痴を書いた状態www
でも、たしかにな~って思う部分が多くて、なにより
すーちゃんたちの言葉遣いが決して良いとは言えないところが
またいいんだよね。悪態つく感じ。ほんと心の中のつぶやきっぽくて。
また別の作品読んでみようと思います◎