そういうものだろ、仕事っていうのは
重松清 石田衣良 津村記久子
大崎善生 盛田隆二 野中柊
2017/11/13読了
・ホームにて、蕎麦(重松清)
定年後、蕎麦屋でアルバイトする父に対して、いい思いがしていないタカヒロ。
年下の上司のもとで働き、土日も仕事仕事…
家族との関係や、自分の立場に悩む日々。
ある日、父の働く蕎麦屋に行き、なんで父がこの蕎麦屋で働こうと思ったのかを知る。
父も今の自分のように悩んで、その中でも頑張って必死にやってきたことを知る。
最後、仕事に行ったのか家に帰ったのかはわからないけれど、家に帰っていてほしいな~。
・あの日。この日。そして。(野中柊)
家族で団欒って良いなあ。
友達みたいに話せる姉とかほしかったなあ。
でも、恋愛のくだりはよくあるアラサーの恋愛話だったな。
・ハートオブゴールド(石田衣良)
沖縄のゲストハウスで、日常からしばし離れて、知らない人たちと楽しむ。いいなあ。
フリーターのぐなあの言った、
「ぼくはただ金を持っているだけの貧乏人なんだ」はなんだかぐっときた。
「富はただの金だけじゃなくて、社会の中で積んでいく経験でもあるんだよ。人といっしょに働ける、たくさんの人と関係を続けられる」
なるほどなあ。
俊明の、「彼女も大切な自分の富だったのだろう。別れはしたが、きっと彼女も自分も、この恋を通じて豊かになったはずだ」
にもぐっと来た。
・バルセロナの恋(大崎善生)
先輩とずっと関係つづけていられて、旅行も行くってすごいなあ。
聡史と父親の関係にもうるっとした。
時間は経ったけど、自分の気持ちを伝えられてよかったなあ。
いつか私も、なつかしく親との思い出を思い出すのかな?
・きみがつらいのは、まだあきらめていないから(盛田隆二)
うつのお話。重いお話だけど、こういう人も世の中にはたくさんいるんだろうな。
私は結婚しても、いつまでも旦那さんをたてていたいなあ。
ずっと仲良しでいたい。
・職場の作法(津村記久子)
すごく在りがちな職場っぽいお話。
職場の一人ひとりにフォーカスを当てたお話。
いろんな人がいて、頭で具体的に想像ができた。
OLさんの日常って感じ。
【感想】
ホームにて…と、ハートオブゴールドは読んでいて感動した。」
良いなあ、読んでよかったなあと思えた。
みんな、いろんな思いをもって働いているんだな。