「あの女」
真梨幸子
2017/11/11読了
【感想】
2人の小説家の話で、若くして成功した珠美と、OLをしながら作家をする桜子。
その2人と編集の西岡、タワーマンションの4012号室、所沢、阿部定のキーワードで話が進んでいく。
やっぱり真梨さんならではのミスリードさせるところは、読み終えるころにはっとさせられるけど、今回のお話は不動産営業の語るパートや、現代、過去、入院している○○のパート、桜子のパートと、さまざまなパートが入り乱れているので、時系列を整理して読んでいかないと頭がごちゃごちゃしてしまう。
1つ疑問なのは、西岡の娘は、入院中の○○のされている扱いが、なんでわかったのか?
看護師2人を殺したけれど…
話の中でも言われているけれど、呪いなのか?
恨みを強く持ったために通じたのか。
あと、桜子の妄想が多くて、どれが本当のことなのかわかりづらくさせているのも読みづらさの一つかな~?
ちょこちょこ読み返すとヒントは出ているんだけれど、読み返すのもためらうくらいのごちゃごちゃ感かも。