松本人志、伊東純也、ミュージシャンN(一応伏せ字にしておく)、榊容疑者、少し前なら香川照之、等々、女性への性加害が報道され、問題になっている。

 実際は、表面化しない性加害が世の中には100倍1000倍あると調査結果にもある。

 

 週刊誌は

「男性による悪行を暴き、女性が少しでも安心できる世の中に変えていく」

という正義を抱えて報道しているだろう。

 当然である。

 政治家の裏金問題を報道する場合に置き換えてみれば、正義で報道していることは誰でも納得する。

 松本人志の悪行を報道し、今後、吉本興業の芸人の「遊び方」から悪がなくなれば、世の中が良くなる。そのためには、正義の鉄槌は必要だ。

 

 テレビのコメンテーターや弁護士は、問題の本質を全く捉えていない。裁判で勝てるかどうかを論じる「腐れ儒者」ばかり。

 証拠がなければ男性は女性に何しても罪に問われないと弁護士が言ってしまっている。無能な弁護士がいる。

 何のために弁護士をやっているのか?弱い立場の人を司法の観点から守るために弁護士になったのではないのか?裁判の弱点を逆手にとって「証拠がなければ裁判で勝てるから女性に性加害を加えても問題ない」なんて意味の発言は、弁護士にあらず、人にあらず。

 

「女性は立場が弱い」はなぜか?

「なぜ女性を性被害から守らなければならないのか?」

 

 それは、性加害を受けた場合に、女性の体の機能(生殖機能)が永遠に失われる可能性があるからだ。

 男性は、失わない。しかし女性は、性加害を受け、間違えて妊娠したり感染症を引き起こしたりして、中絶手術したり治療したりして、生殖機能を失えば、永遠に子供を産めなくなる。人生が狂ってしまう。精神的に悩んでPTSDを発症すれば、出産や子育ても不安定になり、育児もできない。

 そんなリスクがあることを、世の中の男性は理解しているだろうか?テレビのコメンテーターや弁護士は、そこを理解しているだろうか?

 想像してみて欲しい(私を含め男性は想像するしかない)。

 女性の生殖機能にダメージが与えられ、子宮摘出なんてなんたら、女性は人生が狂ってしまう。だから、女性は命がけで身体を守らなければならない。レxプ妊娠なんて「さつ人」と同じレベルだから、必死になって逃げるわけだ。

 男性は、単に出すだけで快楽だから何ともない。だから理解できない人が多いのかもしれない。男性だって、被害を受けたら射精できなくなると思ったら、死ぬ気で逃げるだろう。

 

 女性がなぜ弱い立場なのか?理由はそこにある。生殖機能が永遠に失われるリスクがあるからだ。

 だからこそ、守らなければならない。一人では守れないから、社会全体で守らなければならない。

 「みんな守りましょう」で守れるならば簡単だが、それで守ってくれない人間が一定数いる。交通事故だってそうだ。

 だから、悪行を報道して、女性の被害を社会全体で考え、弱者が安心して住みやすい社会に変えていくことは、社会正義である。

 残念ながら「抑止力」にすることも、必要になってくる。事件を起こして逮捕されれば実名報道される、そう思えば「やめよう」と思い止まる。

 

 松本擁護、伊東擁護している「信者」の方達、特にテレビで「言いたい放題」の方達、本質を考えてもらいたい。

 何を守らなければいけないのか?何を守って何を変えていかなければならないのか?

 弱い立場の人たちを守ることで、治安が良くなり、社会全体の質が向上する。

 そんな「道に通じる」視点から、議論を出発していったら、筋が通る意見になってくる。