みなさんこんにちは
昨年11月に、亡くなられた、日本を代表する作家、脚本家の、
山田太一先生原作で、かつて、風間杜夫、片岡鶴太郎、秋吉久美子、名取裕子が、
出演した「異人たちとの夏」を、ロンドンを舞台に置き換えた作品です。
ロンドンのタワーマンションに住んでいる、アダム(アンドリュー・スコット)は、
執筆業を営んでいました。
彼は、12歳の時に、両親を交通事故で亡くし、孤独に過ごして来たのでした。
彼は、両親の思い出をもとにした脚本を執筆することに、とりかかり、
かつて幼い頃に暮らした、郊外の町を訪ねました。
懐かしい家の近くで、彼は1人の男性に家に招かれました。
それは、30年前に他界した父(ジェイミー・ベル)で、家には、母(クレア・フォイ)も、
当時のままでおり、息子との出会いを喜ぶ両親でした。
それから彼は、両親の所へ、足しげく通うようになります。
彼には、同じマンションの住人で、ハリー(ポール・メスカル)という、友人が出来ました。
2人はゲイで、ひかれあっていきました。
彼は、両親に、ゲイであることを、カミングアウトし、子供の頃、自身がそのことで、
他の子どもたちと打ち解けれず、いじめられていたことを、話しました。
彼は、ハリーを、両親に会わせようと連れて行きましたが、家の中に両親はいますが、
中に入れてくれませんでした。
そして、アダムと両親のいよいよお別れがやって来ます。
3人は、かつて一緒に行けなかった、レストランへ行きました。
両親は、彼に、ハリーと仲良くするようにと言いました。
そして、両親は、かつて息子に親として何もしてやれないで、いなくなったことの、
後悔や思いを、話す事が出来、満足して去って行きました。
マンションに戻ったアダムは、ハリーの部屋へ行きました。
そこでは、実は。
全てにおいて、暗い雰囲気の、何とも理解しがたいお話でした。
異人(幽霊)である両親に会ったことで、ようやくアダムは親離れが出来、
30年抱えていた心の中のもやもやが消え、それは良かったんでしょうが、
今後の彼の人生に、果たしてプラスになったのか疑問でした。
いやー、親離れ子離れは、きちんと出来ないと困ったりなんかしちゃったりして。
広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。