みなさんこんにちは。
2001年9月11日、アメリカで起きた、同時多発テロ、
その犠牲者の遺族に対して、政府が立ち上げた、補償金基金の、
分配に対して、取りまとめを行った、実話の映画化です。
ケン(マイケル・キートン)は、コロンビア大学で、法律学を教える、
自他ともに認める、調停のプロでした。
9.11が発生し、彼は、司法長官から、補償金プログラムを束ねる、
特別管理人の重職に任命され、しかも、無償でこのプロジェクトに、
取り組むことになりました。
彼は早速、自分の法律事務所の、経営パートナーの、カミール(エイミー・ライアン)や、
大学卒業後、世界貿易センタービル内にあった、法律事務所に就職するはずだった、
プリヤたちとともに、約7000人もの被害者や遺族たちの、収入に応じた独自の、
計算式の基づいた、補償金額を、算出しました。
対象者には、補償金を受け取る代わりに、航空会社や、警備会社等非難対象となりうる
組織への提訴を、放棄するというものでした。
その目標数字は、申請期限の2003年12月22日までに、80%の対象者の、
賛同を得るという、目標が掲げられました。
初の対象者への説明会に臨んだ、ケンでしたが、彼の事務的な説明に、非難が続出し、
命に変わりはないから、金額は一緒にしろなどと、怒号が飛び交いました。
そこへ、遅れて来たウルフ(名優、スタンリー・トゥッチ)が、先ずは、ケンの話を、
最後まで聞こうと、みんなをなだめました。
彼は、プリヤが、就職するはずだった法律事務所に、妻が勤めており、
犠牲になったのでした。
ウルフもまた、説明書の誤字脱字や、文章の不備を指摘する、理路整然とした、
男でした。
プリヤは、彼に一目置き、勝手に、彼の集会に行きました。
ケンに、彼と話し合うべきとの提言を受け、ケンは、ウルフを、
事務所に招き、話し合いをしますが、ウルフは、人間の価値は誰もが同じと言い、
ケンは、ブッシュ政権の利益のためだけに働いていると、非難しました。
期限は刻一刻と迫って来ます。
果たして、80%を超える申請は、集まるのでしょうか。
命に値段をつける、考えられない使命に、亡くなった人の心の声を聞いてみたい、
そんな感情が、湧いて来ました。
後処理で、病気になったり、亡くなった方への支援、同性愛者の州が違うことの、
問題点などなど、色々考えさせられた傑作でした。
いやー、同時多発テロは、どんでもなかったりなんかしちゃったりして。
広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。