みなさんこんにちは。
野上幸子(河合青葉)、現在42歳独身は、子供の頃、
お姫様になることを、夢見ていました。
しかし、実際の今は、入社2か月目で、違法駐車車両を取り締まる、
駐車監視員、通称ミドリムシの仕事をしています。
世間からは、馬鹿にされ、違反者からは罵られ、決して花形の仕事ではなく、
好んでする職業では、ありませんでした。
ある時彼女は、ベテランで、カリスマ監視員と呼ばれる、知念道夫(大高洋夫)と、
コンビを組まされることに、なりました。
彼は、全くの無駄のない動きで、違反車両を取り締まって行くのでした。
最初は、彼女は彼のやり方が、強引すぎはしないかと、思いましたが、
日々、一緒に行動し、プライドを持って仕事をこなしていく姿に、
少しづつ、彼女の中に、変化がもたらされたのでした。
その仕事ぶりに、社長(金田賢一)に、表彰された知念は、ますます、
誇りをもって、邁進します。
不思議にも、その仕事に憧れた、若者も、入って来ました。
やはり、ベテランの1人(名バイプレイヤー、三田村賢二)から、幸子は、
以前会ってないか、何故この仕事に就いたかと、質問されましたが、
彼女には、思い当たる節がなく、仕事に就いた理由も、答えませんでした。
しかしこのことは、後に重要な、この仕事の意義に関わって来るのです。
そんな中、町に、かつての不良で、更にワルに成長した、2人組が、
ミドリムシに対する、反感を強め、監視員に対する暴挙を、繰り返すように、
なりました。
通称ミドリムシ狩りが、行われ、それを動画サイトに投稿し、世間の、
ミドリムシに対する反感を、煽り始めました。
更に、知念がかつて教師だった時の、経緯も尾を引いて、彼と、幸子が、
監禁されてしまう事態が、起きてしまいました。
2人を助けんと、監視員たちは結束し、監禁されている場所を、探します。
果たして、2人の運命は、そして、幸子にかつて起こった、出来事とは。
非常に地味で、嫌がられている仕事の実情、更には、本当は、駐禁を、
破っている方が悪いことが、ひしひしと、感じられた、世の中の矛盾を、
素晴らしく表した、傑作でした。
多少笑いもあり、観る者を飽きさせない、面白い作品でした。
車を使う人は、気を付けないと、だめだったりなんかしちゃったりして。
広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。