みなさんこんにちは。

独身で身寄りもない、牧本(阿部サダヲ)は、庄内市役所のおみおくり係として、

働いていました。

おみおくり係は、身寄りのない1人で亡くなった方を、火葬し、

市の無縁仏の墓に埋葬する仕事でした。

ところが彼は、亡くなった方に寄り添い、自腹で、葬儀まで、

上げていました。

更に、遺骨をもしかして引き取りに来ることがあるかもしれないと、

自分のデスクの下や、局長室の部屋にまで保管していました。

彼の家には、亡くなった方の写真や、遺品までありました。

葬儀屋の下林(でんでん)は、商売上のこともあるせいか、

牧本には、協力的でした。

しかし、刑事の神代(松下洸平)は、警察の遺体安置所の冷蔵庫が、頻繁に、

牧本が、独占するため、早く引き取って火葬しろと、いつもイライラさせられており、

かなり、迷惑をこうむっていました。

ある日、牧本のアパートの向かいに住む、蕪木(宇崎竜童)が、死んでおり、

甥がいたものの、遺体引き取りを、拒否されたと、神代から、牧本に、

連絡が入りました。

蕪木の部屋で、アルバムに、とうこという女の子の誕生日を祝う、写真を見つけ、

とうこと、蕪木の葬儀に参列してくれる人を探そうと、神代に3日の猶予を、

もらいました。

残っていた携帯に、1件だけあった、電話番号から、魚住食品に行き、蕪木の、

同僚だった、平光(松尾スズキ)に会い、どんなことがあったか、また、

携帯にあった写真が、この会社から見えた、白鳥の姿だと知りました。

会社を辞めた、蕪木は、漁港の居酒屋のみはる(宮沢りえ)のところに、

転がり込んだそうで、彼女や、漁師たちから話を聞きました。

2年半ほどいたが、喧嘩騒ぎを起こして、いなくなったそうでした。

皆は、蕪木は喧嘩っ早いが、悪いやつではなかったと言います。

その後は、ホームレスをしており、ホームレス仲間(嶋田久作)らからも、

わるいやつではなかったと、聞かされました。

そんな時、県庁から福祉局局長として赴任してきた、小野口(我が家、坪倉)が、

おみおくり係は、今回の蕪木の件をもって廃止すると、課長(篠井英介)に言い、

遺骨を全て、無縁墓地に運んでしまいました。

しかし、牧本は、神代に蕪木の拘留歴から、面会者の津森塔子(満島ひかり)を、

みつけてもらい、彼女を訪ねました。

彼女の家には、白鳥の写真があり、娘が好きだった、白鳥の写真を、蕪木が、

携帯に撮っていたことを伝えました。

彼女から昔、炭鉱で父と同僚だった、槍田(國村隼)のことを聞き、

槍田が入っている、老人施設を訪ねました。

かつて、炭鉱で爆発が起き、大勢亡くなったが、槍田は目をやられ、

逃げ場も分からなかった中、蕪木が彼を抱えて逃げ助かった、

命の恩人だと聞きました。

いよいよ葬儀の日も近づき、牧本は、自分のために用意した墓地を、

塔子に譲りました。

しかし、牧本には、最後にとんでもない運命と、蕪木の葬儀では、

奇跡としか言えないことが起こりました。

果たしてそれは、どういったことでしょう。

ちょっと発達障害的な、牧本ですが、一途な性格で、自分を曲げない、

周りのことを気遣わず、空気が全く読めない不思議な人間でした。

最後に、涙がこぼれる、傑作だったと思います。

無縁仏の供養は、大変だったりなんかしちゃったりして。

広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。