続いて、あたしの僕くん“に”ぬーさんの場合の
感想とまいりましょう。
ちなみに「僕」はこの作品では、「しもべ」と読みます。

ぬーさんの声:くろだたかや←これまたブックレットの裏に
平仮名で書いてあります。表側には、CV:黒田崇矢とありますけどね。

キャラは、ポスターの中に宿っていた悪魔ヴェヌス。
通称の「ぬーさん」は、これまたヒロインが名付けたものです。
ごはんは、焼きどんぐりで、特徴は、すぐ考えごとをすること。
そして、それを声に出して言ってしまうこと。

外見は、黒の長髪、深紅の瞳、頭には角が2本、
そして漆黒の翼に、髑髏の首飾りという、見るからに悪魔さん。
最も、元々はヒロインの部屋のポスターの中に宿っていたので、
可愛らしい感じですけどね。
ちなみにこの翼、出し入れ可能なのだそうです。

帯にはこんなセリフが書いてあります。

「お前のおかげで…話をするのが、少し好きになった気がする」

実は、かなりの人見知りさんの上に、天然さんです♪

シナリオは、蒼井こんぶさん。
時間は、本編が52分弱、+フリートーク3分41秒、おまけ8分1秒
トラック数は9で、トラックリストがあます。
1.約束は22時。
2.恥ずかしがり屋の悪魔さん。
3.僕(しもべ)のぬーさん。
4.残念な夜。
5.傍にいるから。
6.動き出す時計。
7.ありがとう。
8.すぺしゃる。
9.おまけ←ボーナストラックかな? ブックレットには記載がありません。

BGM、効果音共にありです。特徴は、対の作品である
“いち”のめるちゃんの場合と同じですから、
説明の方は割愛させていただきます。

特に印象的なのは、耳元に息を吹きかけるシーン。
これとてもリアルです。…って、エロいわけではなくて、悪戯心一杯って感じ。
黒田さん、楽しんでいらっしゃるみたいですね。


それでは、内容の紹介とまいりましょうか。

まず聞こえてくるのは、時計が10時を告げている音。
次に聞こえてくるのは、「私」に囁きかけてくる声。
声の主、両親との約束をしっかり守っている「私」に、
何かご褒美をくれるようなんですが、
声をかけても、耳に息を吹きかけても「私」は目を醒ましません。
声の主、とうとう諦めてしまいました。

次の日の夜、再び姿を現した声の主。
驚いた「私」は「泥棒!」と言っちゃいました。
必死に否定する声の主。よくよく見ると首には髑髏の首飾り、
頭には角が生えていて… 
私、つい「気持ち悪い」と言ってしまいました。
ショックを受けた声の主。自分は悪魔だと言い張って…
そんなの聞くと、余計に「怖い」じゃないですか。
思ったままを素直に口にすると、またショックを受けている悪魔さん。

悪魔さんの角に興味を抱いた私に、触ってもいいと言ってくれて…
触ってみると堅くて、ざらざらしていて…
どうやら本物みたいです。
そこで、自己紹介を始める悪魔さん。
「ヴェヌス」という名前で、部屋に貼っていたポスターに宿っていて、
ずっと私の事を見つめ続けてきたのだそうです。

ずっと… ずっと!! 私が着替えている時も……?
何だか無性に恥ずかしくなって、勢いでポカポカ殴っちゃいました。

この悪魔さん、悪い人(?)では無いようで、
両親との約束をちゃんと守り続けている「私」にご褒美をくれるみたい。
何でも良いから願いを一つ叶えてやると言うのだけど、
そんな事、いきなり言われても……
「私」は結局、その日は選べないまま、
いつの間にやら眠ってしまいました。

次の日の夜、また悪魔さんが現れました。
なんだかちょっと落ち込んでいるようで…
「私」が願いを言わないまま寝てしまったのがショックだったみたい。
「私」が選んだ願いは「私の僕(しもべ)になって」ということ。
「私」の傍にいて、一杯お話してくれればいいんです。
悪魔さん、私の願いを叶えてくれました。

翼を出して見せて、それに触らせてくれたり、
お友達のめるさんという天使さんのお話を聞かせてくれたり。
ただ、この悪魔のぬーさん、すぐに話が逸れちゃって……
いきなり話が飛んじゃうので、「私」かなり戸惑っているみたい。

ちなみに、ぬーさんの食べ物はどんぐりだって。
焼きどんぐりをくれたので、食べてみたんだけど…
これが、あんまり美味しくなくて…
もっと美味しいものがあるのに… お菓子、食べさせてあげたいなぁ。

そこに突然の着信音。今時の悪魔さん、携帯くらいは持ってるそうで。
届いたメールは、帰る時間が来た知らせだったみたい。
それでもぬーさん、私が眠るまで傍にいてくれました。

次の夜も、ぬーさん来てくれたようなのだけど、
「私」、寝てて気がつきませんでした。

次の夜は「私」、すっごく落ち込んでて…
自分のせいかと慌てふためいていたぬーさん。
ぬーさんのせいじゃない事が分かって、ほっとしたみたい。

泣きたい時には、無理に我慢しないで一杯泣いて、
落ち着いたら話したいなら話せばいいと言ってくれて、
泣いてる私を抱きしめて、
優しく背中を叩いて慰め続けてくれました。
「私」が泣き疲れて眠るまで、傍にいてくれたんです。

次の夜には「私」は元気を取り戻していました。
ぬーさん、辛い時にはいつでも頼れと言ってくれて…
もっと色んな事、話したいと言ってくれて… ありがとう、ぬーさん。
その日は、楽しい気分のまま、眠りにつく事ができました。


でも、その日を境に、ぬーさんは姿を見せなくなりました。

辛い時には頼れと言ってくれたのに、
もっと色々な事を話そうと言ってくれたのに………
このまま会えなくなるなんて嫌だよ……

ある日、私はぬーさんのポスターの前に、
手造りクッキーを置きました。
ぬーさん、どんぐりなんかより、
これの方が、ずっと、ずーっと美味しいよ。
いつか、ぬーさんに食べさせたいな。
「私」いつまでも、待ってるからね。


あれからどれくらい時が過ぎたのでしょう?
ついに、再開の時がやってきました。
以前とまったく変わらずに、「やぁ」といって姿を現したぬーさん。
なんだかそれが癪で、「私」ちょっと意地悪をしてしまいました。

「私」はぬーさんに、目をつぶって十数えるように言いました。
そして、そっと頬にキスしちゃいました。
真っ赤になって、慌てふためいて、
もっと自分を大切にしろ!と説教を始めるぬーさん。

でもこれ、頬へのキスなんだけどなぁ…
辞書を引いて、これが親愛の表現なんだって事を
理解してくれました。もう、ぬーさんったら…!

次の瞬間には、いよいよ手造りクッキーが食べられると、
期待に満ちた視線を向けてきて…
ただ、残念な事に、家にはオープンが無いんですよね。
今日は無理といったら、心底がっかりしたという感じで…

こんなぬーさん、もう見たくないから、
手造りクッキー常備しとかないと駄目かなぁ…
ぬーさん、大好きだよ。これからもよろしくね。
一杯、い~っぱい話そうね。


…とまぁ、「私」視点で語るとこんな感じ。
こちらも、“いち”と同じく、「私」が寝てしまった後のシーン、
「私」と言葉を交わせなくなった後のシーンも、勿論登場します。

不器用で、人づきあいの苦手な… 
というよりこれは経験が無いのでしょうね。
長い長い年月、孤独な日々を過ごしてきたぬーさんが、
「私」の僕となる事で、「私」と毎日のように会話して、
心を開き、思いを深めて行く様が、丁寧に描かれていきます。

ことに、突然言葉を交わす事が出来なくなった時の、
孤独を訴える悲痛な声が、胸に刺さります。

ポスターの中から、ただ見つめている事しか出来なくなっても、
諦めようとせずに、努力を続けようとするぬーさんの姿にも胸をうたれました。

この作品にも、エロいシーンもドキドキシーンもありませんが、
私はこの、優しくて暖かい作品が、とても気に入りました。


フリートークでは黒田さん、これまでに体験した事のない役だと仰っていました。
確かにね、黒田さんのお名前に惹かれて買ってしまったこの作品、
届いたものを見てビックリ。
聞いてもっとびっくり。
そしてこのフリートークです。
口を尖らせて語り、「しょぼん」とか「がーん」といった擬音を
そのまま口にする黒田さんなんて、ほんとにもうなんて貴重な姿でしょう。

ちなみに、遊佐さんと同じく「天使と悪魔、あなたはどちら?」
という質問に答えていらっしゃるのですが、
黒田さんは、天使なのだそうです。

見た目がちょっと怖いというか、迫力があり過ぎだし…
(…って、とってもお洒落だし、かっこいいですよね。)
お声がよく響く低音で、クールな役とか怖い役、悪役なども
お似合いなのですが、ブログなどを読ませて頂くと、
そのお人柄が伝わってきて… 
私はこの「天使」という解答に、大いに納得なのです。

今回の、とってもシャイで、不器用で、可愛らしくて、
ちょっと天然が入った悪魔さん、とってもお似合いでした。
ぬーさんの場合、最後まで楽しませて頂きました。
素敵な作品を、どうもありがとうございました♪

私はこれ、作品としても、大好きになってしまったのですが、
これまでに無い、異色の黒田崇矢さんの姿が見たい方は、
ぜひ一度、聞いてみて下さい(^◇^)

ここからも、公式サイトにリンクをはっておきますので、
詳細の知りたい方、購入を考えいらっしゃる方は、
ご活用下さいね♪