今日は母とランチを共にしました。

どちらもが気兼ねなくランチしたのって、
これが始めてかも…

別に、折り合いが良くないというわけではないのです。
私は幼い頃から実母とは離れて暮らしているので、
母も私も、変な遠慮やら、後ろめたさのようなものがあって、
中々打ち解ける事が出来なかったというだけで…

でも、今日はわずかな時間ではありましたが、
気兼ねなく話せて、気兼ねなく笑えて、
本当に楽しいひと時を過ごす事が出来ました。

ささやかな事なのに、それが嬉しくて……

食事の後、美術館に行きました。
金属とガラスで造形をする作家さんの作品展と、
絵本の作家さんの作品展と、
刀を主題とした公募展が、同時に開催されていました。

片田舎の作品展ではありますが、
訪れる人は少なくて…

母が化粧室に行って来ると姿を消したあと、
シーンと静まり返った会場の中で、
何となく静かすぎるのが気になって、
企画展のパンフの見本に記載された絵本の台詞を
空間に語りかけるように、
小さな声で口ずさんでいました。

そうしたら返ってきた母が、絵を眺めながら
ちらちらこちらを見るんです。
ちょっとね、不思議そうな顔で…
聞くと、私の遠慮がちな小さな声を、
会場に流されてる音声だと思ったんだそうです。
それだけ、声が空間に溶け込んでたって事かな…

絵本の挿絵の暖かい雰囲気に囲まれて、
ちょっと優しい気分になっていたし、
こういう所で、朗読してみたいなぁ…
押しかけ、朗読会なんて迷惑かなぁ…?
なんて事を、つい考えてしまいました。

ほんの三時間ほど一緒にいただけなのだけど、
こういう気分になれたのは、
本当に久しぶり……

ありがとう、お母さん。

また明日からは、慌ただしい日々が戻って来ます。
多分、大きな決断をしなきゃならなくなると思います。

願わくば、少しでもよい方向へと向かいますように……
途中で倒れる事なく、果たせますように……
今は祈る事しか出来ないのが、
なんだかとっても、情けないんですけどね。