『ち、ちょい待ち…
どアップは困る。絶対困る。
うーわー どないしょ?
こんなの、リラックスどころじゃない。
どーしていいかわかんない。
ま、まって、耳元で囁かないで。
耳に息を吹きかけるなってば。
か、勘弁してよ。
背中がぞわぞわするー
ドキドキし過ぎで、心臓が持たない。
え? きんつば、食べさせてくれるの?
いいってば、自分で食べるから。
無理でしょって…?
身体に力入らないでしょって…?
貴方ねぇ…
あーもう、いちいち耳元で変な事囁かないでよ。
変な気分になってくるじゃない。
やだ、ほんとに身体がむずむずする。
まさかこのお菓子、変な物入ってるんじゃないでしょうね?
やだ、ちょっと、もうやめてよ、やめて。
体中が変。
駄目、我慢できない。
お願いだから、囁かないで。
私に変な事、吹き込まないで。
こんな調子じゃ、
身体が、心が、持たないよ・・・ 』
…とまぁ、これは「私」の心の声。
「甘味処」を聴いてる最中の私の頭の中は
今でもやっぱりこんな感じです。
内容は、とある「甘味処」の店主に、
声だけで快楽の世界に導かれるというシロモノ。
このCDは1トラックです。トラックタイトルは、
1、名も無き甘味処。
使用上の注意から始まって、導眠の脱力、呼吸のコントロール、
それから本編、催眠状態の解除の順で進んでいきます。
シリーズ中ではこれが一番、
「催眠」というコンセプトに忠実なのですが、
他の方達の感想を読ませていただくと、
使用上の注意部分を聴いていて怖くなった方が
結構いらっしゃるようです。
私も始めて聴いた時は、ああこういう事かと思ったのですが、
慣れると気にならなくなりました。
このCD、かなり癖があるように感じます。
催眠の手法を用いている為か、
単調で平坦な繰り返しとか、 説明っぽい表現が多く、
最初はかなり戸惑いました。
…が、ある程度聞きこんで、 内容を押さえ、
タイミング等が掴めるようになると、
私の場合、すんなり作品世界に入れるようになり、
心地よい声の誘導に心身をゆだねられるになりました。
リラックスという意味では、私の評価は高いです。
ただ、この作品をフルに楽しむ為には、
想像力というか、妄想力をフル活用する必要がありますね。
だって、甘みを食べていた筈が、
自分が甘みになってしまうという とんでもない展開なのです。
ここをクリアして、自由にイメージ出来るようになると、
私的には、こういった展開も十分にありです。
唇が触れ、舐めまわされ、噛まれ、飲み込まれ… だなんて、
イメージ的にはかなり淫靡。
エロい妄想を導き出す事は十分可能です。
まぁ、あくまでも、「私の場合は」という事ですが(^O^)
記念すべき第1作で、甘味処の主人を演じていらっしゃるのは
遊佐浩二さんです。
催眠テクニックを利用している為、かなり押さえた調子ではあるものの、
この方の甘さのある声は、とても作品にマッチしていると思います。
実験作とも言えるこの「甘味処」、遊佐さんの確かな演技もあって、
私は十分に楽しめました。
尚、この作品には、ダミーヘッドマイクは使用されていません。
後続のシリーズのCD達の楽しさからすると、
使っていたらかなり凶悪なCDになっていたような気が…
んー、残念!!
注:かなり以前にアップした感想に、加筆、修正を施したものです。
