官能昔話2~アンデルセン童話~

タイトル:人魚姫
朗  読:櫻井孝宏

官能昔話2には、アンデルセン童話から作品が選ばれています。
まず登場するのは「人魚姫」
悲しい結末の童話です。

王子に恋した人魚の姫。
嵐で海に放り出された王子を救った人魚姫は、
海の魔女に自分の美しい声を差し出して人間の姿となります。
陸に上がった人魚姫は、王子に助けられて城で暮らし始めます。
海の魔女との約束で、王子の愛を得て結婚できなければ、
海の泡となって消える定めの人魚姫。
ですが、声を失った姫は、自分の気持ちを王子に伝える事ができません。
そうこうするうちに、王子と隣国の王女との結婚が決まります。
結婚式の前夜、姫の姉達が波間に現れ、一本の短剣を差し出して言います。
朝日が昇る前に、これで王子を殺したならば、姫は人魚に戻れると。
ですが、王子を心から愛している人魚姫には王子を殺す事は出来ず、
姫は海の泡となる運命を選びます。


20分ほどのこの作品への官能的な色付けは、
人魚姫と王子のやり取りの中に施されています。

陸に上がった人魚姫と王子。
城での暮らしの中で、徐々に距離を狭めて行く二人の姿が
本筋を追いつつもさり気なく追加され、
優しく甘く表現されています。

一番の聞きどころは、結婚式の前夜でしょうか。
その時始めて、王子は姫が自分の探していた者だと気づき、
つかの間、二人の心が結ばれるのですが、全ては既に手遅れ。
熱く甘く姫を求める王子の手を振り切って、
姫は外へと飛び出し、海の泡となって消えて行きます。


この作品は、官能的な彩りを言葉で現す事がとても難しいです。
ここ、という強いポイントがなく、
全体の至るところが柔らかい甘さで彩られているから。
でもこれは悲劇。
途中の場面が甘い程に、最後は哀しみが強くなる。
実際に、この物語の最後で私は泣いてしまいました。

私はこの「人魚姫」、官能シーンを楽しむというより、
聞き心地の良い物語として楽しんだと言えるのかも知れません。

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