5合目の集合場所にて、本日宿泊する山小屋についてアナウンスがある。
当初の予定では本八合目富士山ホテル(3,400m)に宿泊するはずだったが、登山開始時刻が当初より3時間も遅れたため、7合目の東洋館(3,000m)に宿泊場所が変更になった。

東洋館と言えば、ネットで調べたところ人気の山小屋らしい。
私が山小屋指定ツアーに申し込もうとした時には、既に満員で予約が締め切られていた程の人気ぶりだった。
多くの山小屋の夕食がカレーライスだそうだが、ここではハンバーグ定食が出るらしい。
泊まりたかった山小屋だったので、思わず心の中でガッツポーズを取る。

他の登山者と区別するためのヒモが配られ、シューズに結んだ。
2号車はピンクのヒモだった。

その他にもいくつか注意事項の説明を受け、人数確認用の点呼をしていよいよ出発。
体力に自信のある人は後ろに付くようにと言われたので、後ろに回ってみる。

最後尾にはサブガイドがいて、その方と登山歴7年の男性客の3人で話しながら6合目を目指し歩いて行く。
左手に見える山中湖と河口湖、その先に見える山々の眺めが素晴らしく感動する。
この景色を見られただけでも、ツアーに来た価値があると思えるくらい綺麗だった。

下り坂なのもあって、ペースはかなり速いようだ。かなり暑くなってきて汗が噴き出てきた。
最初は我慢していたが、あまりにも暑いので途中で立ち止まり、アウターの雨具を脱いで調整してみる。
それでもまだ少し暑かったが、長袖のインナーを脱ぐ時間の余裕はなさそうなので、そのまま先へ進む。
ツアーのメンバーはかなり先を行ってしまっていたので、追いつくためにかなりペースをあげるハメになる。
6合目に到着したのは最後だったようだ。
最初に一緒に歩いていた登山歴7年の男性客が、先頭の山岳ガイドに「ペースが速すぎる」と伝えたところ、山岳ガイドは「他のツアー客には、ペースが遅すぎるからもっとあげろ」と言われていると回答していた。
これで遅いのか!?
序盤から飛ばすと後半辛いはずなんだが。。。
6合目の休憩中に、山岳ガイドは6合目まで歩いてきて辛かった人は、ガイドの直後を歩くようにという指示を出す。
ここまで来るのに最後尾だったので、今回からは前の方に付くことにする。
つづく

雲上閣の混雑っぷりが酷いので、食堂でご飯を食べる事は諦め、行動食を食べる。
ヨウカンとゼリーの補給食が美味い。
しかし振り返ると、行動食はここで食べずに取っておけば良かった。特にゼリー状の補給食は。

当初の予定より約3時間遅れ(14:30)に石畳前に集合してくださいとのアナウンスが入る。
現在の時刻は12時。あと2時間もまつのか。長い。。。

待ち時間にサブのツアーガイドさんにウェアリングについて質問してみた。
やはり長袖は着ていた方がいいかも、とのこと。
下山する人達が次々と下山していくため、雲上閣もそれなりに空いてきた。
どこかのサイトに「5合目では吉田うどんを食べておけ」と書いてあったのを思い出し、座りたかったのもあって、2階の食堂で吉田うどん(750円)を注文。
座席に座り、うどんを一口食べてみる。
『ま、まずい!』
こんなにまずい食べ物は、かつてラーメン二郎町田店で食べた二郎ラーメン以来だ。
それでも登山前なのでなるべく食べようと努力してみる。
しかし驚くほど箸が進まない。
そりゃそうだ。まずいんだもの。
20分以上かけてチビチビ食べてはみるものの、半分以上残してギブアップ。
外に出て体を冷まし、3階の更衣室で時間が来るまで休憩をする。
出発前にトイレを済ませたが、結局、雲上閣のトイレは4回も利用してしまった。
(50円×4=200円)

集合時刻になり、外に出てみると雨は止んでいたが風がかなり強かった。
伸ばしたストックは、手を離すと風で飛ばされそうになる。
ザックを背負うと、雨具のポケットが非常に使いにくい。
そう、実は雨具を使うのは今回が初めてであり、ザックと雨具のポケットの干渉具合はチェックしていなかったのである。
教訓『山装備は本番前に必ずテストすべし』
中央道を降りて、バスは富士スバルラインを上り始める。
添乗員さん「ここからは寝ないようにお願いします。高山病にかかりやすくなるので。」とのこと。
ものすごい雨の中を、バスは5合目に向けて黒煙を吐きまくりながら上がっていく。
2年前に自転車で登った帰りに、落雷や豪雨で酷い目にあったスバルライン。今回の大雨を見ていると、その当時の事を思い出してしまう。

『こんな天気で本当に富士山に登れるんだろうか。。。』

バスは5合目に到着し、格納庫からザックを受け取る。
雨の中を走って雲上閣(休憩所)へ入る。
これから帰る人々、登る人々で雲上閣は身動きが取れないほどの人だかりである。
3階へ向かい、登山の準備をすることに。
床がビショ濡れでザックを置きたくないが、仕方ないのでザックの底を濡らしつつ着替えを始める。
ウェアリングをどうするか、非常に悩ましい。
半袖のサイクルウェア(化繊)の上に直接雨具を着るのか、それとも化繊の長袖を重ね着した方がいいのか。
周りの人のウェアリングをチラ見したが、半分以上の人は長袖を重ね着している。
雨の中で雨具を脱ぐ事は難しく、寒いとまずいだろうということで、半袖と長袖のサイクルシャツ、さらに長袖の襟付きシャツを着てから雨具を着込む。
結果的には、これは判断ミス。

続く