長崎へ帰省する日、車で迎えに来てくれたけど、彼の実家までの30分の道中で酔ってしまった。

大阪へ戻る飛行機は雨で揺れた。そしてまた酔った。

長崎への飛行機に乗る前、伊丹空港でのお迎えのとき、お義母さんの話には『はい…』と蚊の鳴くような声で答えるのが精一杯だった。

『長崎楽しかった?』
『ハウステンボスは?』
『このつわりは普通なのかね?ひどいのかな?』


分かってる。
精一杯気を遣って話かけてくれているのは。
だけど
だけど

お願いだから放っておいて!
初産なんだから普通なのかどうかなんて分からない!


そう叫びたくてたまらなかった。







そして




俺の親がいたわるのは当たり前か!
挨拶もなしか!
仕事行く元気があるなら親に愛想よくできるやろ!



ずっと考えていたらしい。
彼は友人たちの前でそう叫んだ。



どうして
まずは
私と二人のときに話してくれなかったのだろう。


『今乗り越えなければならない問題や!』
と、朝方まで話はつづいた。
私は30分の睡眠だけで仕事へ。
休日の一日長い彼は家へ帰っていった。





つわり
代わってよ!
お願いだから!
代わってよ!