フレッシュ撮影会の旧アキスタが思いっきり改装され,撮影の難易度が上がってしまいました。
コロナ禍前後に新館が魔改造された時は,撮影ブースが中央通りに面していないところならどんなにお気に入りのモデルさんであっても,行くのを止めた時期がありました。
そんな悪夢も角田ビルのフレッシュ新館が閉鎖となり,ササゲビルに移転して解消されたのかと思ったのもつかの間。経営者が変わると,何かしたくなるもので,2024年12月からササゲ館が改装され,フレッシュ撮影会サンカイStudioとなり,とても撮りにくい場所になりました。あれだけの改装をするなら,最低でも各撮影ブースにホワイトバランスカードを置くべきだとも思いました。(実際にホワイトバランスカードを使ってもホワイトバランス調整の難しさを解消できない撮影ブースはありますが)
簡易の色温度計で,色温度を計測。実際に計測しますと,全ての撮影エリアで違った値になります。
最近ではライトも新品が導入され,新品のライトにはケルビン値が表示されているものもありますが,原色がキツいので,表示されたケルビン値通りに撮っても,思い通りの仕上がりにはなりません。常に同じライトが同じ撮影ブースに設置されているとは限りませんので。
フレッシュでは,色温度の測定はほとんど役立ちません。(オレンジのブースは計測の仕方によってはかなり役立つ時もあります)。Amazonで5000円の品物だと思えば,まあまあな結果をたたき出すこともあります。色温度を確認するのにスマホで確認するのが面倒です。
多くの方が,サンガイの魔改造にやりにくさを感じていますが,新館の時とは違って,意地になって攻略法をこうでもない,ああでもないと考えてしまいます。
モデルさんとしては,いろいろな意味で最高な被写体の梅田桃子ちゃん。梅田桃子ちゃんを調整して撮ることで何らかのヒントを考えてしまいます。
ホワイトバランスの値は,機種ごとに,そして時間ごとに,撮影日によっても違ってきますので参考程度に。あまり盲信しないで下さい。写真自体,シャドーとハイライトを調整しているので,その辺の考慮もお願いします。
梅田桃子という素晴らしい被写体がいると,引くどころか,色々と挑戦したくなってしまうのです。
今回のフレッシュ改装を通して,Lumixの長所と短所がいろいろと見えてきました。
いろいろと情報が分かり次第更新していきたいと思います。
撮影エリア
A 白壁白ソファ
最も撮りやすい撮影スペースでしょう。そのままオートで撮っても問題ありませんが,油断して足をすくわれないようにホワイトバランス調整用のレンズキャップを使ってホワイトバランスを調整するのがベストでしょう。
レンズキャップ。67mmのレンズにこれを使ってみました。
モデルさんの手を煩わすことはありませんが,この製品の場合,装着がレンズプロテクターと同じ仕様で,かなり手間です。簡単に取り外せるレンズキャップをお勧めしますが,装着が簡単なレンズキャップ型の67mmはamazonなどでは,ほとんど品切れ状態でした。脱着と調整で最初の10秒位を使ってしまいます。使う時の鉄則として,レンズをマニュアルフォーカスにする,レンズを望遠側にする,調整時に被写体と適当な距離を取る(近すぎると調整に失敗することもあります)
多くの方が,使っているカメラでほとんど使ったことがない手持ちのカメラのブラックボックスのセットモードを使って調整します。

セットモード1~4のどれかを選びます。(カメラのメーカーによって呼び方は異なりますが,アイコンは共通でしょう)
↓
▲「ホワイトセット登録」を押します。(レンズキャップで調整する時は望遠側に設定しオートフォーカスを外して調整するのがポイントでしょう)
シャッターを切れば,調整完了
レンズキャップで調整したセットモードなのでケルビン値は不明(Lumixのexifはケルビン値を記録しません。ケルビン値を手動で設定した場合,カメラ本体からのみ設定したケルビン値を確認できます)
camera rawで 色温度4350 色被り補正+37 と判定されました。シャドーとハイライトはcamerarawで調整。
(LumixS5,Sigma28 - 70mm F2.8 DG DN | Contemporary 021)
20250106

B 黄壁黄ソファ
たまたま,Cの紫壁紫ソファーと同じ設定で撮ったら思い通りの結果となりました。K4800で調整。
Lumixではこれが最適でした。
camerarawの値は
ホワイトバランスK4850 色被り補正+13でした。


C 紫壁紫ソファ
20240204
K4800に設定し,紫を避けるように微調整し調整して撮ってみました。
camera rawでは色温度4850 色被り補正+13でした。

レンズキャップで調整するより,マニュアルでホワイトバランスを調整する方が,自分の意図に近い結果になるように感じました。レンズキャップでのホワイトバランス調整は不向きに感じました。
D オレンジ壁オレンジソファ
計測値が時間帯によってK3700~K3900位 K4100~K3700位でオレンジを避けるような微調整を加えるとこんな感じになります。ホワイトバランスが狂わない程度の微発光で最終調整します。
また同じような設定が調整できるか自信がありません。
K3950 色被り補正+14

E ピンク壁ピンクソファ
K3900に設定して撮りました。お肌へのピンクの色被りは微発光で調整し緩和してみました。


ゆずぱい(柚月彩那)で。
K3900に設定して撮りました。ゆづぱいの肌色がきれいに写ることを優先し,壁色の彩度を犠牲。壁色に合わせなくても肉眼でお肌へのピンク被りが確認できる撮影ブースです。

ホワイトバランスオートとかフラッシュオートで撮ると,Lumixの場合,思いっきり色被りします。
F 青壁青花柄ソファ
ここは,ホワイトバランス調整用のレンズキャップを使うと肌から色被りは取れますが,コントラストと彩度が強くなりすぎるように感じます。
彩度とコントラストを中心とした補正が必要でしょう。

G 緑壁緑イス
最後まで残った緑壁。ここで撮ることでcomplete。
K5500を中心に調整してみました。K5500に設定して微調整した方がいいでしょう。色温度を高めに設定した方が,肌色はきれいに反映されるようです。少しでも緑被りをファインダー上で感じたら,ちょっと撮影位置を変えてみるといいでしょう。
eizoのモニターでは気が付かなくてもスマホで見ると色被りが取り切れていないこともあり,Photoshopのトーンカーブを使って補正してみました。
K4900~5400位の間から最適値を探します。(適当な数値で申し訳ございません)

番外編・ロッカイStudio(旧アキスタ)
A ブラック
以前のササゲ館の黒壁とは異なって反射しない黒壁。
ホワイトバランスに関しては安全策を採り,セットモードを使用してホワイトバランス調整用のレンズキャップで調整。今のロッカイならCとDを除いて,ホワイトバランス調整用のレンズキャップで調整できます。
Lumixではセットモードで設定したケルビン値は分かりませんので,camerarawの値では色温度K4400,色被り補正+25と判定されました。
やや暗いので,F3.5以上の絞りとSS1/80以上のシャッタースピードを保持したい場合は,カメラのセンサーサイズに問題無ければ,iso640~800位に上げた方がいいかもしれません。iso400位でシャッター速度と絞りを保持したい場合は距離感があまりないので,マニュアルの微発光で調整したほうがいいかもしれません。
B バスタブ
いつも使っているレンズキャップが有効ですが,装着から取り外しだけで10秒近くロスします。レンズに当てるだけで同等の効果が期待できるこちらで調整してみました。
D 和室
ロッカイはサンガイとは別の方向性で改装され,アキスタ時代より撮りやすくなっています。
サンガイの改装で使うようになった副産物のホワイトバランス調整用のレンズキャップでほぼ間に合います。
唯一,調整が必要なのは,和室です。
K4300を基本に肌色がきれいになるように調整するともの凄く艶めかしくなります。艶めかしさは梅田桃子ちゃんの特性かもしれません。