気づかぬ間に、ポテトチップスの内容量が減っていく。
物事には原因がある。カールが値上げするのには理由があるのだ。
さまざまな要因が考えられる。
大きな要因として、バイオエタノールの原料となるトウモロコシが急騰していることがあげられる。
トウモロコシの急騰は、他の作物のトウモロコシへの転作を引き起こし、その他の作物も値上がりしているのだ。
その他の要因として、中国・インドなどの急速な発展が挙げられる。
同日の日本経済新聞によると、世界の肉類消費は、30年で1・4倍になっているらしい。多いのか。少ないのか。
人口がもっと急速に発展していること、中国が5・1倍に伸びている事を考慮すると、経済成長できていない地域の個人肉消費は減少してさえいるかもしれない。それと、肉には多くの穀物を消費することを忘れてはいけない。牛肉1キログラムに対して、トウモロコシは11キログラム必要なのである。
さらに、穀物の収穫量の伸びが鈍化してきたことも考慮しなくてはならない。1960年代は、年率3%であったが、90年以降は1・3%。それに、温暖化は、収穫量を悪化させるという懸念もある。
以上のことから、これから食糧は高価格化が進んでいくことが予想される。
日本にとっては、農業がより魅力的なものになるという点では良いのだろうか。
しかし、問題はそこではないような気がする。
こうした減少が起きた時、一番困るのは発展途上国の人たちではないだろうか。
海外から需要の高い食糧を、発展途上国の人はたとえそこで生産していたとしても、それを手に入れるのは難しくなるはずだ。日本に住んでいる自分としては、ポテトチップスの量が減るくらいですむ。だが、発展途上国にとっては、命がかかっていることなのかもしれない。
発展途上国の発展による、高価格化は仕方がないことだ。金があれば肉を食いたくなる。
ただ、バイオエタノールはどうなのだろうか。私は、反対だ。
別の自然エネルギーへの需要をふやすインセンティヴを持たせる政策が必要だ。