最近、話題になっている炭酸飲料で「4.6歳も細胞が老化」するということについて書いていきたいと思います。
・米カリフォルニア大学サンフランシスコ校によると、炭酸飲料は細胞の老化を早める原因になるという。
ソース
https://www.ucsf.edu/news/2014/10/119431/sugared-soda-consumption-cell-aging-associated-new-study
砂糖は細胞分裂と寿命の鍵を握る物質である“テロメア”を短くしてしまうとのこと。
・砂糖入りの炭酸飲料が細胞を老化させることがわかっており、500mlペットボトルの砂糖入り炭酸水を1日1本程度のペースで摂取すると、4.6年分も細胞の寿命が短くなってしまうそうだ。
●テロメアとは？
テロメアは特徴的な繰り返し配列をもつDNAと、様々なタンパク質からなる構造でDNAは5'末端から3'末端に向かって複製される。鋳型DNAの片方はDNA二重鎖がほどけると同時に複製されるが、もう片方は何度もDNAポリメラーゼ（DNA 鎖を合成する酵素）が働くこととなり、どうしても複製できない部分が残ってしまう。それをおぎなうために無意味な繰り返し配列がテロメアがあるのである。
DNA複製の模式図.青色の二本の帯が鋳型鎖(Template Strands)。2本が平行に並んでいる上部は二重らせん、斜めになって非平行になっている下部は二重らせんが解けて一本鎖となった領域である。上部と下部の境目が複製フォーク (Replication Fork) であり、二重らせん領域は時間とともに解けられていくので複製フォークは図の上側へと進行していく。下部の2本の一本鎖はそれぞれ異なる様式でDNAポリメラーゼ（DNA Polymerase、緑色）により複製され、上から見て5'から3'の左の鋳型鎖ではDNAポリメラーゼが複製フォークと同じ方向に進行し、一本のリーディング鎖 (Leading Strand) が合成される。上から見て3'から5'の右の鋳型鎖ではDNAポリメラーゼが複製フォークと逆の方向に進み、途切れ途切れにいくつもの岡崎フラグメント (Okazaki Fragments) が合成されていく。伸長が終わった岡崎フラグメントはDNAリガーゼ（DNA Ligase、ピンク）によりつなぎ合わせられ、ラギング鎖 (Lagging Strand) となる。
で？どうしたんだ？
細胞老化について
テロメア短縮が細胞老化の十分条件であることは広く受け入れられているがこれは、分裂を繰り返すことで老化した細胞ではテロメアの短縮が認められることと、実験的にテロメアを短縮させることで細胞老化を誘導できることから支持されている。ただし、テロメア短縮はすべての細胞老化に関与する必要条件ではない。外部からのストレスやゲノムの損傷、がん遺伝子の活性化などの刺激が細胞老化（未成熟細胞老化）を誘導することや、体細胞でもテロメラーゼ活性がみられるマウスの初代培養細胞では、テロメア短縮が見られないにも関わらず細胞老化によって分裂回数が制限されていることなどから、テロメア短縮以外にも細胞老化の原因があると考えられる。
マウスの初代培養細胞では、テロメア短縮が見られないにも関わらず細胞老化によって分裂回数が制限されている？
つまり！！
テロメア短縮だけが細胞の老化の原因とは考えられない！
よって、砂糖入り炭酸飲料は老化の決定的な原因とはならない！！
皆、これで安心して砂糖入り炭酸飲料が飲めるな！！やったー！！
コーラを馬鹿にする奴は俺が許さん！！覚えておけ！！
あ、でも飲み過ぎだけは気を付けろよ！！
以上です。長い文章を読んでいただきありがとうございました。
もし記事でわからない事があればわかる範囲でお答えしますのでメッセージをください。
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