【熊野古道紀伊路⑤】布施屋~海南(熊野一の鳥居跡) | 和歩 ~waho~

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地元の神戸や周辺を歩いて回るのが好きで、阪神間モダニズムや古い町並み、四国遍路等の歩き旅、日々徒然をゆるーり書き綴ってます。
旅も日々徒然も和み歩く。

紀ノ川を越えた熊野湖古道紀伊路は和歌山市東部の農村地帯を南へ向かいます。
小高い峠を越えて海南市へ、熊野の聖域の入り口とされた熊野一の鳥居跡を目指します。
 

JR布施屋から熊野古道歩きをスタート。
駅前には熊野古道の説明版があります。
古道も駅前を通ってるので丁度いい中継地点です。
 

布施屋の町中には第29王子・川端王子跡があります。

この辺りは地面に埋めて設置してある導き石以外にも「和佐歴史研究会」の道標も設置されてまぁ間違える事はありません。
 
 
 
古道沿いには歴史ある古い民家や豪邸も建ち、国指定重要文化財の中筋家住宅や国登録有形文化財に指定されてる家屋もちらほら見られます。
 国登録有形文化財の長多家住宅
 

そして目の前に迫ってくる小高い山。
熊野古道の矢田峠
その麓に30・和佐王子
 

矢田峠は高い山ではないけれどなかなか急勾配の山道です。
 

峠を登った所で自分とは逆方向で熊野古道を歩いてる熊野ウォーカーと会いました。
大阪天満橋を出発して日にち的には5日目、初めて熊野古道歩きをしてる人に会いました。
ちょっと嬉しかったわ(*´▽`*)

みかん畑の道を下り集落を抜けて住宅街の中にある31・平緒王子

を経て古道脇にある紀伊国一之宮・伊太祁曽神社へ到着しました。
神社の境内で結婚式をしてたので今回は遥拝とさせて頂きました。
 
 
古道に戻る前に和歌山電鉄伊太祁曽駅へ。
伊太祁曽駅にはネコのよんたまがネコ駅長として、貴志川駅のにたま駅長と並んでいらっしゃるのです。
伊太祁曽駅自体も古い駅舎でホームが国登録有形文化財になってます。
 
 
古道途中にオープンしたばかりの古民家カフェに遭遇。
季節の野菜カレーをいただきました。
しっかり煮込まれたコクのある欧風カレー。
イタリアンがメインでパスタを頼もうと思ったんですが、カレー中毒者には避けれませぬ笑
 
 
美味しいカレースパイスパワーを頂いてテンション↑↑でモリモリ古道を進みます☆
ここから海南までは舗装された道。
時に車道も進む歩きやすい道です。
32・奈久智王子は古道から少し脇に入り込んだ所にあります。
 
 
阪和自動車道を潜り古い町並みが残る多田の町に四ツ石地蔵を見て
 
県道に合流。
合流した所に33・松坂王子跡があります。
 
往時の石畳を再現した歩道を歩いたりして汐見峠を越えると海南の街。

道なりに古道を進み、古道脇にある春日神社へ。

春日神社の参道横に34・松代王子があります。
春日神社までの参道が長くて王子が何処にあるか分からなくてちょっとウロウロ。
春日神社が少し高台にあるので登って下りて結構フラフラです。
 
古道に戻って海南の町中の細い道を進み、35・菩提房王子へ。
 
やがて古道は熊野一の鳥居跡へ着きます。
往時はここに大きな鳥居が建ち熊野の聖域の入り口とされてました。
ここで鳥居を潜り、ここからが熊野三山の参道と言う事でしょうか。
 

大阪天満橋から長~い参拝道を歩き参道入り口に到着しました。
実質歩いたのは5日間だけど2年の期間がかかってるのでなかなか感慨深いものもあります。
残念ながら熊野の聖域にはまだ入らず、素通りしてJR海南駅へ向かいこの日の歩きを終えました。