イランのイスラエル報復攻撃の狙い/イランは攻撃能力の誇示が目的で、それを達成した

2024年4月16日

 

イスラエル 閣議でイランへの対抗措置議論か

イスラエル 2日連続で戦時内閣の閣議 イランへの対抗措置議論か【随時更新 16日の動き】 | NHK | イスラエル

(中略)イランはイスラエルへの攻撃の2日前に通告。これらの情報はUAE=アラブ首長国連邦とサウジアラビアによってひそかにアメリカにも伝達され、アメリカとイスラエルにとって重要な事前警告となったとしています。さらに、アラブ諸国は領空を戦闘機に開放したりレーダーの追跡情報を共有したりしたということで、こうした協力もあって、イランからのミサイルと無人機をほとんど迎撃することが可能になったと分析している。

 

@WSJ「イラン当局は攻撃の2日前、サウジアラビアや他の湾岸諸国の関係者に、イスラエルに対する大規模攻撃計画の概要と時期について説明した。これにより、これらの国々は空域を守れるようになった」と当局者は述べた。この情報は米国に伝えられ、ワシントンとイスラエルに重要な事前警告を与えた。

 

ロシア在住さん

イランのイスラエル報復攻撃について、わっ、第三次世界大戦が始まったと慌てた向きも多かったと思うが、ロシアの軍事評論家や政治学者の間では「茶番だったのではないか」との意見が大半だ。
私も同意見で、今回の空爆の直前にXのスペースでお話した通り、イスラエルには旧ソ連・ロシアからの移民が多いため、民間に犠牲を出す大規模な報復をロシアが了承するとは思えない。
しかし、総領事館を爆撃されメンツを潰されたイランは、このまま黙っているわけにはいかない。大きく出たいが、かといって当事国や関係諸国は今ここで大きな戦争をしたいわけでもない。なのでここが、振り上げた拳の落とし所だったらしい。事の成り行きは事前に申し合わせたかのようだったと。
イスラエル軍関係者が避難ができるよう、空爆の時間や座標など事前に調整があったとも言われている。イスラエル側はこの件に関して、「否定も肯定もしない」と発言。実際、イスラエル軍関係者は一人も被害を受けていない。
さらに、両者「史上最大規模の攻撃」としつこく繰り返しているのは、イランの面子を救う意味でもあり、それを撃退したイスラエルと米国の防空システムの宣伝を狙ったものではないか、との意見もある。

 

スコット・リッター氏

「ネバティム空軍基地:イランは失敗した。彼らはそれをdown出来なかった。彼らはそれを破壊しなかった。それは破壊されなかった。弾道ミサイルが実際に命中した場所を1つ見つけることをお勧めする。それはそこにありますが、見つけることさえ非常に困難です。」

この投稿に対してリッター氏は、

「これを正してください。イスラエル国防軍は、イランのミサイルが複数(つまり、1発以上)ネバティムに命中したと公言しています。

あなたは親イスラエル派(つまり偏見)の「OSINT」を引用している。

Xは、イランの攻撃の有効性に関する評価を自慢するために、非常に低い解像度のオーバーヘッドを使用して投稿しました。

 

あなたはネバティム基地の破壊について、イランが決して言わなかったことを主張しています。彼らは単に5~7発のミサイルが基地に着弾したと言っているだけですが、イスラエルもそれを認めています。

あなたは、イランがノックアウト攻撃を求めていたのではなく、むしろ能力の誇示を求めていたという事実を無視しています。

また、ネバティム基地が、アロー2、デイビッド・スリング、THAAD、パトリオット3とAN/TPY-2 Xバンド監視・標的レーダーを組み合わせた世界最先端の統合型ミサイル防衛システムによって守られていたという事実も無視しています。また、このシステムは、イランの中距離弾道ミサイルの脅威のみを防御するために設計されたという事実も無視しています。

それでも…5~7発のミサイルがネバティムに命中しました。イスラエルは滑走路2本と倉庫3棟が攻撃されたことを認めています。

ノックアウトパンチではありません。そのように意図されたものではありません。

しかし、BDAの専門家なら誰でも、着弾点が質量の中心であったことに気づくでしょう。これは精密誘導の明確な証拠です。

5~7発のミサイルが世界で最も厳重に防御された地点に命中し、発射に失敗したミサイルを撃破するために特別に構築された統合ABM防御を破った。down.

この演習のポイントは、もしイランがネバティムに30発のミサイルを送り込んでいたら、同基地は機能不能になっていただろうということだ。

イスラエルはこれを知っている。米軍も同様です。

これが、イランがイスラエルに対して戦略的抑止力を達成した理由です。

それがこの作戦の目的でした。」

 

 

米、対イラン報復に参加しない意向 大統領がイスラエル首相に伝達

米、対イラン報復に参加しない意向 大統領がイスラエル首相に伝達 | ロイター

 

イスラエル、イラン攻撃への対応を土壇場で中止:国営メディア

Israel calls off response to Iranian attack at last minute: State media (aa.com.tr)

ネタニヤフ首相とバイデン首相の間で重要な電話会談が行われたと、公共放送が報じた。

 

なぜイスラエルはイランと米国を戦争に巻き込みたいのか?

ミアシャイマー教授の見方

(及川さん)

①イスラエルがシリアのイラン大使館空爆を受けて、イランが報復攻撃に出た。西側首脳はイランを非難。

②ここで問題は、イスラエルはイランと米国を強引に戦争に巻き込もうとしていること。

③ところが、ジョン・ミアシャイマー教授は「イスラエルは戦争が大きくなればなるほどパレスチナ民族浄化の機会も大きくなる」ということを狙っていると。

④ネタニヤフの本音は、ガザ地区だけでなく、ヨルダン川西岸もすべて占領すること。つまり、パレスチナ人全員の民族浄化。

<詳しくは動画で>

https://twitter.com/i/status/1779884062859276708

 

【動画】イランのドローン攻撃ヤラセ疑惑

【米誌報道】イランのドローン攻撃ヤラセ疑惑

 

イランは戦火を拡大させない為に、事前にアメリカに通告して迎撃できる体制を取らせた。その結果として「99%のミサイルとドローンを迎撃できた」と、イスラエルは発表している。

今回、イランが本気でやれば、アイアンドームを簡単に突破できることが良く分かった。スコット・リッター氏がいう、イランがイスラエルに対して戦略的抑止力を達成したという意味がここにある。

ちなみにイランの方は、イスラエルに反撃したことで、国内世論を抑えることができたと思われる。