季節を生きる/立冬/皆既月食&天王星食

2022年11月7日

 

立冬の時期と由来

立冬(りっとう)は、霜降の後に続く初冬の季節です。

「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」・・・『暦便覧』- 太玄斎

立冬の時期:新暦11月7日~11月21日頃

立冬は冬のはじまり、暦の上では11月7日からが冬となります。肌感覚としてはまだまだ秋まっさかりですが、日差しは少しずつ弱くなり、場所によっては初冠雪を観測することも。

木枯らし一号が吹くと次第に落ち葉も増え、木々は冬の装いへと変化していきます。急に気温が変化する前に、少しずつ冬支度を始めておくと安心です。

 

立冬の行事・イベント

■七五三

七五三(しちごさん)とは、11月15日頃に行われる子供の成長を感謝し、3歳の男女、5歳の男子、7歳の女子を連れて氏神様(神社)へ参拝する行事のこと。長く伸びる千歳飴を食べて子供の長寿を願います。

意味合いはそれぞれ異なり、3歳は髪を伸ばし始める「髪置きの儀」、5歳は初めてはかまを着る「袴儀」、7歳は大人と同じ帯を結ぶ「帯び解きの儀」といいます。

 

■木枯らし一号

木枯らしとは、冬型の気圧配置によって強く吹く冷たい北風のこと。木枯らし一号が発表されるといよいよ冬到来。落葉樹の葉を飛ばす強い風によって、一気に冬枯れの景色に変化します。

 

立冬の七十二候

立冬をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。

 

■第五十五候 山茶始開(さざんかはじめてひらく)

立冬の初候

新暦11月7日~11月11日頃

山茶花(さざんか)が咲き始める時期という意味

 

■第五十六候 地始凍(ちはじめてこおる)

立冬の次候

新暦11月12日~11月16日頃

大地が凍り始める時期という意味

 

■第五十七候 金盞香(きんせんかさく)

立冬の末候

新暦11月17日~11月21日頃

水仙が咲く時期という意味

 

立冬の草花

■山茶花(サザンカ)

花言葉:「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」

開花時期:11月~2月

山茶花(サザンカ)はツバキ科の常緑樹。真冬にも花を咲かせるため、茶室の庭木としても古くから親しまれてきました。

 

■水仙(スイセン)

花言葉:「自己愛」「神秘」

開花時期:12月~4月

冬から春にかけて咲く水仙、「ニホンスイセン」という品種もありますが、原産は地中海沿岸で室町時代には既に日本へ渡来していたそうです。

水仙の葉や球根には毒があり、誤って口にしてしまうと腹痛や嘔吐などを引き起こします。特に、葉の形がニラと似ていて間違えやすいため注意が必要です。

 

■竜脳菊(リュウノウギク)

花言葉:「忠誠心」

開花時期:10月~11月

名前の由来は、竜脳樹から採取される香料と香りが似ていることから。日本固有の品種です。

 

■白花杜鵑(シロバナホトトギス)

花言葉:「秘めた意思」

開花時期:9月~11月

一般的な杜鵑(ホトトギス)は白地に紫色の斑点がある花ですが、白花杜鵑はその名の通り斑点のない白い花が特徴。

 

■秋の麒麟草(アキノキリンソウ)

花言葉:「要注意」「警戒」

開花時期:8月~11月

秋から初冬にかけて日本各地で見ることのできる花。

 

立冬に食べたい!旬の食べ物

■小豆(あずき)

和菓子の餡や、おめでたい日の赤飯に使われる日本人にとってはなじみの深い小豆(あずき)。ビタミンB1や食物繊維が豊富。

小豆の薬膳的効能

小豆は利尿作用があり水分代謝を整えるため、むくみや便秘に効果的。また、血を補いつつ血の流れを良くするため婦人科系のトラブルにも有効です。

 

■蟹(カニ)

カニは冬の代表的な味覚。殻に含まれるキチン・キトサンは整腸作用や免疫力アップ作用があり、がん予防にも効果が期待できる成分です。鍋にして殻の成分も一緒にとるのがオススメ。

カニの薬膳的効能

カニは肝にこもった熱を取り除き、血の巡りをよくする効果があります。但し、身体を冷やす作用が強いため、しょうがなど身体を温める食材と一緒に食べると安心です。

 

■春菊(しゅんぎく)

春菊独特の香り成分はリモネンといい、食欲増進などの効果があり、風邪予防にも効果的。冬の鍋の具材として使われることが多いですが、おひたしにしても美味しい葉物野菜です。

春菊の薬膳的効能

春菊はその香り成分で気を巡らせ、イライラや頭痛、不眠症などの症状を改善してくれます。

 

■白菜(はくさい)

白菜は最もポピュラーな冬野菜のひとつ。ビタミンCが豊富。加熱すると独特の甘みが出るため、鍋や煮物に重宝されています。原産地は中国。

白菜の薬膳的効能

白菜は水分を多く含み、胃腸の働きを助け、消化吸収を高めます。食欲不振やむくみ、便秘の改善に効果的です。

 

■山芋(やまいも)

山芋とは、日本原産の自然薯(じねんじょ)、中国原産の長芋(ながいも)など異なる品種の総称です。整腸作用など様々な健康効果がある粘り気が特徴。生で食べると肌がかゆくなる場合は、加熱することで症状を緩和できることがあります。

山芋の薬膳的効能

山芋は中国では「山薬」と呼ばれ、古くから漢方の生薬としても活用されてきました。気を補う「補気剤」としての効能が強く、食欲不振や下痢、慢性疲労を改善してくれます。元気や体力がない人におすすめ。

 

11月8日は皆既月食です。

 

米国では、皆既月食で赤い月が見られるそうです。

日本での皆既月食の様子

 

月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で月が天王星を隠す「天王星食」が起こります。天王星は約6等級で、薄い青色に見えます。

 

今回、天王星が直列するということは、大きな意味があると思います。

天王星は革命や大きな変化を意味しており、まさしく今時代の大激変を感じているところです。王族に関しても、今まで隠されていた情報(秘密)が、これから更に開示される方向で動きそうです。

 

個人的にも10月下旬から3年ぶりに風邪をひいてしまい、いろいろと変化を促されている感じがしています。今のパターン(ルーティン)を変える時だと思っています。