脱炭素とは何か?日本製造業の危機/温暖化と脱炭素の嘘

2021年10月25日

 

加藤康子氏(元内閣官房参与)のメッセージ
・世界一環境に優しい日本の製造業を、なぜ日本政府は守らないのか?
・脱炭素はEUと中国の策略!


小泉前環境大臣は
「気候変動問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ。」と発言。

しかし


製造業の現場にとっては、「雇用と未来の生活がかかった死活問題」である。

明治の日本にあって、令和の日本にないもの。
→それは、国家目標である。明治の国家目標は「工業を興す」
今の日本には国家目標はない。令和の日本にあるのは、重要政策→「脱炭素」
温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロに。(工業を興すとは真逆の政策)

では、実質ゼロとは?
実質排出量ゼロ/ネットゼロ
地球温暖化の犯人は誰?→「温室効果ガス犯人説」
「大気中の温室効果ガスの濃度が高まることで、気候が変動してしまう」という説。
ネットゼロ:温室効果ガスの排出量から、森林などの呼吸量を差し引いてゼロにする。



日経新聞:「実質ゼロ」の仕組み(2020/12/24)

実質ゼロを決めたにはパリ協定(2015年)
世界の平均気温の上昇を、産業革命以前に比べて1.5度以内に抑える為、2050年頃に世界の温暖化ガス排出量を実質ゼロにする。
但し、実質ゼロは義務ではない?(途上国は到底出来ない。それはつまり、その国の産業を抑え込むことになるから)
ウォールストリートジャーナルは、「数百万人を貧困から救うか、CO2の削減か、二者択一を迫られる。」と書いている。
排出量削減は任意であり、その実行に目を光らせる機構は存在しない。

2021年:バイデン政権主催の気候変動サミット
米国、EU、日本などの先進国が、2030年の中間目標を発表した。

 


4/22日経新聞:日米EUの温暖化ガス削減目標

 

日本は真面目に、この目標を実行するのでしょうか?


日本は急進的な地球環境政策で、基幹産業の製造業を自ら壊すことになる。
■日本のGDP:2020年536兆円で、20%以上が製造業である。
■日本の製造業=国際競争力はすでに低下している。
国連の製造業競争力指数では、ドイツが首位、中国が2位へ躍進。日本は5位にダウン。



欧米、中国、韓国は、政府が戦略的に重要産業に投資している。
日本だけが本気で国力の増強の意志がない。

日本の製造業の危機とは?

→それは、日本政府、中国、EUの策略である。
日本は実質ゼロをどうやって達成するのか?

ガソリン車の販売禁止
 

小泉前環境大臣
「今はガソリン車が多数だが、世界では間違いなくEVが伸びていく。ガソリン車の国内新車販売禁止の議論をすべきだ。」
豊田章男会長
「ガソリン車の販売禁止なら、国内で最大100万人の雇用減になる。」
小泉前環境大臣
「EVの話をすると、よく雇用についての悲観論を耳にしますが、それは一面的な見方に過ぎません。ビジネスモデルを変えれば、当然そこには新たな雇用が生まれる。
これまでの雇用を失うことを恐れるあまり、既存のビジネスモデルを守ろうとするばかりでは、世界から取り残されてしまいます。」(※バスに乗り遅れるな理論)

ガソリン車の販売禁止→これは、自由市場原理ではなく、政府の規制。
(もし全ての車がEVに移行するのであれば、市場原理に任せれば良いだけのこと。今からそれを決めつけて、政府が規制しなくても良い)
豊田章男会長
「いま日本がやるべきことは、技術の選択肢を増やすことであり、規制、法制化はその次だ。」



なぜ世界に支持されている日本のメーカーが、ユーザーではなく政治家によって、ビジネスモデルを変えなければならないのか。

・脱炭素はEUと中国の策略だ。(後編へ続く)

 

【動画】

2021.10.16【誰でもわかる!】<前編>♦︎脱炭素とは?日本製造業の危機!

 

【動画】

2021.10.17【誰でもわかる!】<後編>♦︎脱炭素とは。EUと中国の策略!

 

【動画】 温暖化と脱炭素の嘘 ← バンされた!

【動画】

脱炭素は嘘だらけ 杉山大志さん

「"脱炭素は嘘だらけ"の著者であり、環境問題について30年以上研究されてきた杉山大志さんをお招きして、地球温暖化の真相について、実際どうなのか?インタビューしてきました。」

 

【動画】

脱炭素で壊れる日本経済と環境

「脱炭素による経済への影響はいかほどのものなのか?『脱炭素は嘘だらけ』の著者であり、環境問題について30年以上研究されてきた杉山大志さんにインタビューをしました。」