皇位継承有識者会議について/男系維持が何故必要なのか?

2021年6月27日

 

本年、皇位継承の有識者会議が開催されている。そのヒアリングが終了し、7月に報告書をまとめる予定となっている。
この事について、ほとんどの国民が知らないし、かつ、マスコミでは誤報(捏造)だらけだ。

はじめに(基本)

女性天皇は、性別における女性の天皇のこと。過去の歴史の中でも、8名おられます。

女系天皇は、父親が男系皇族に属さない民間人である天皇、及びその子孫となる。
(女系天皇が認められれば、もしも小室さんが結婚した場合、小室さんの子供が天皇になる可能性がある)

有識者会議で「女系派は総崩れ」に
有識者21人中、女系積極論は4人、旧宮家復帰論は9人
→女系天皇派が総崩れになったのは、有識者の女性の方々から、「男系維持」派が増えたことが大きな要因だと考えられる。


「女系天皇を認めないのは男女差別だ。」という人がいる。
→答えは、逆に差別されているのは男の方だと言える。
まず初めに、全人類37億の男性の内、天皇になれるのは3人しかいない。

これは男性の特権ですか?
一方、全人類37億の女性の内、国籍に関係なく日本の皇族と結婚すれば、皇族になれる。天皇の母になることができるし、摂政にもなれる。
ところが皇統に属さない男性は、例え日本人でも、皇族と結婚しても皇族になれないし、天皇の父にもなれない。更には、摂政にもなれない。
何故、女性に与えられている特権が、男性に与えられていないのか?ということを考えて初めて、皇統論の意味がわかる。
これを理解することが、「皇統を守ることは何か」を考え、理解することの肝となる。

男系に限定されているのは何故か
皇位継承が皇統に属する男系に限定されているのは、「祖先を祀る祭り主は、男系・父系継承」が古代の観念だったから。
それ以外の人は祀れない。それが、皇祖の祭り主の本質的な資格である。これは男系の女子でも良い。だから"女性天皇"がいても構わないということだ。
では何故、女性天皇は少なかったのか?
これは、「祭祀の過酷さ」である。祭祀は、決められた時に決められたことをしなければならない。"体調が悪いから出来ません"では通用しない。

例えば、最も重要な大嘗祭は、かつて極寒の中でやっていた。
お祀りをきっちりやって行くには、男性の方が適しているということだった。

「氏の理論」と「家の理論」は別物
今、夫婦別姓が話題になっているが、実は「夫婦は別姓」に決まっている。
本来の「性」は、男系を表す記号である。だから、結婚しても実の系統が変わる訳ではないので、「性」は変わらない。
昔で言うと、源の~、藤原の~、というのが「性」である。
我々が今持っているのは、性ではなくて、「名字」である。

名字とは、中世の武士の世で使われるようになったもので、職業と財産を共通に守っていく人間の集団の記号である。
「財産・地位・職業」を継承する集団を表す名称が、「苗字(名字)」である。
だから、結婚するとその集団に入るので、夫婦が同名字になるのだ。
「夫婦別姓」と「夫婦同名字」は別の概念なので、実は両立している。
例えば徳川家康は、正式には「徳川次郎三郎 源朝臣 家康」という。つまり、源という男系の血筋に属する、徳川という家の、家康という個人を意味する。
近世までの人ならば、血筋(氏)と家の区別はつくのである。

氏の概念が消えた理由
家は、財産と職業を守る必要があるので、能力が大事。男か女かよりも能力を重視していた。女性の能力が高ければ女性でも良い。「家の理論」では、とにかく家を守っていける能力を重視していたのだ。
氏の概念が消えた理由は、近代になってから欧州に合わせて戸籍制度を作る時に、「家」に統一されたことにある。
明治4年10月12日の「姓氏不称令」太政官布告。
この法律により、「もう氏は名乗るな」と決められ、家に統一されたのだ。
「氏」の概念が残っているのは、皇室と出雲大社の神主家だけ。
このことは、今は完全に失われているので、勉強しないと全く知らないし気付かない。
(明治に近代化・欧米化の一環として、欧米の制度に日本の諸制度を合わせていった)
ちなみに、皇室には戸籍はない。

ファミリーネーム(家・名字)の継承と、クランネーム(氏族)の継承の違い
欧州の王族(ロイヤル・ファミリー)は、膨大な私有地を継承する領主の家族。つまり、家の継承。
皇族継承は「家」の継承ではなく、「氏」の継承である。
皇位継承、皇統維持の意義・・・「皇統を守る」とは、一体何を守っているのか?
それは、祀り主を守ること。
家は、職業と財産を守っているのであって、守っているものが違うということだ。

中島みゆきの「糸」を引用
"縦の糸はあなた、横の糸は私"
縦・・・男性、縦の一貫性を表している。
横・・・女性、横の多様性を表している。

縦糸の一貫性があった上で、布に模様を与えるのが横糸である。
皇室も同じように、男性の一貫性と女性の多様性で、今まで伝統を紡いできたのである。

 

【参考】 有識者会議の議事

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議|内閣官房ホームページ (cas.go.jp)

 

【動画】 ソース

マスコミが報じない皇位継承有識者会議「女系派総崩れ」 皇學館大学教授新田均 菟田中子 倉山満【チャンネルくらら】

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※ 私も数年前まで、男系維持の意味を深く考えたことがありませんでした。日本人の多くが、自分で勉強するまで真の意味を知らないのではないでしょうか?今では、自分は「保守」だと言えるのですが、過去の自分が「リベラル/左」だったことに気付きもしませんでした。学校の教育を信じていた時代は、知らないうちにリベラルになっていましたし、自分の思考がどれだけ"真っ赤"に染まっていたかも知らなかったのです。GHQの仕掛けは"恐るべし"です。

 

※ もし万が一でも、小室さんが天皇の父親になったら、小室家(氏)が天皇家になってしまう。氏が変わってしまうのです。そうなったら、天皇を敬い続けることは出来るでしょうか?

日本人の象徴として敬い続けることは出来るでしょうか?きっと、天皇不要論が盛り上がることになるでしょう。

 

今米国では、トランプ大統領のお陰で「保守」が目醒めて、MAGA運動として大きなうねりになっていますが、日本ではどうやったらこのような"大きなうねり"が起こせるでしょうか?

彼ら(DS)が目指す社会主義/全体主義は、伝統を無くすことが早道(おそらく必須)なんです。