中国主導のRCEPが締結されてしまいました。

~これを機に中共のことを理解して、しっかり考えよう~

 

2020年11月15日

RCEP(自由貿易協定)は今、完全に中国主導になっている。
そして今日、日本を含む15ヵ国で、署名されてしまいました。


■11/12 Global Timesの記事 「RCEPは素晴らしい」


記事では、世界経済がパンデミックによって傷ついている今、新たな勢いを与えるのがRCEPだ。と称賛している。
一方、11/11ポンペオ長官が台湾との関係について声明を出した。米国と台湾の経済関係について具体的な対話を始めると。つまり、"米台FTA"へ向けて具体的なプロセスを始めると、遂に発表したのだ。


これは、事実上台湾を独立国として認めるということであり、FTAを結ぶということは、国交を結ぶということ以上の出来事になる。
もちろん、すぐさま中国が反応した。

■11/13 ロイターの記事 「中国が怒りの警告」を発した。

 

ここで改めて、RCEPとは何か?

東アジア地域包括的経済連携(Regional Comprehensive Economic Partnership)であり、
これの元になったのは、2006年の二階イニシアティブ"東アジアEPA"を提唱 である。
このアイデアに乗っかったのが中共(中国共産党)だ。中国と二階幹事長の連携である。
参加は、ASEAN(インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)と、日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランドの15ヵ国。
ここにインドが入っていたが、インドは抜けた。(インドは正しい選択をした)
そしてこれは、「世界最大規模の自由貿易協定である。世界人口、GDP、貿易総額の約3割を占める。我が国の企業活動・経済成長に寄与する、日本が自由貿易推進の力強いメッセージを世界に発信することになる。」と政府は言っている。


<内容/概要>
・関税の自由化(関税を下げる又は無くす)
・サービス分野の規制緩和や投資障壁の除外
・国を跨いだ広域的なサプライチェーンの実現
・通関コストの大幅な低減

では、TPPとの違いは何か?

→それは、中国を入れること。TPPは中国が入っていない。
TPPの話が出てきた時は、議会もマスコミも大騒ぎになった。しかし、今回のRCEPについてはどうだろうか?全く騒がれていない。ノーマークだった。

誰も反対していない。反対しているのは、ネットで意見を上げている人だけだった。
TPPとの違いは何か?

→それは、規定が緩いこと。その理由は中国主導だからだ。厳しい規定になったら中国自体が入れないからである。


RCEPについて、トランプ政権のウィルバー・ロス米商務長官はこう言っている。
「TPPに比べて極めて低いグレードの協定だ」・・・つまり、規定が緩いのだ。
それによって具体的に起きることは・・・
「知的財産権の侵害」

例えば、ブランドのバックの模造品が、中国や韓国から輸入される可能性が高い。
そして、「韓国に有利」になる。

韓国のビジネスモデルは何かというと、日本の先端材料(半導体の材料等)を輸入して、韓国で加工し、最終品として米国や欧州に輸出する。これが、韓国が"輸出大国"として外貨を稼ぐことが出来るビジネスモデルだ。
それが、この自由貿易協定によって、日本から輸入する材料の関税が無くなるか、又は安くなるので有利になるということだ。
世界市場における最終製品で見た場合、韓国製品と日本製品はライバル関係にある。

なので、日本企業にとっては、これは困るはずである。


RCEP:インドが離脱した理由
・安い中国製品が入ってくることで、多くの失業者が出る。
・国境紛争中。まさに今、国境紛争をやっている国同士が自由貿易協定は、あり得ない。


冒頭の「Global Times」の記事では


中国側はインドに対して、是非考えを改めて欲しい。RCEPは素晴らしいものだから、インドにこそ入ってもらいたい。と言っている。中国側としては、インドの市場を獲りたいのでどうしても入って欲しいというのが本音だろう。
中国側はこのように呼び掛けているものの、国境紛争中なので、そのような国同士が自由貿易協定というのは、おかしな話だ。
そして、それはインドの話だけではない。


日本と、中国・韓国との関係はどうなのだろう。
中国と韓国は、日本に対して明らかに"敵対的"であると言える。その敵対的な相手なのに、自由貿易協定を結ぶこと、つまり"関税を下げる"ことは如何なものか?

今まで、中国・韓国とは自由貿易協定を結んでいない。
今回、15ヵ国一緒とは言え、今まで自由貿易協定を結んでいない中国・韓国と結ぶ、関税を下げるというは、どういうことなのか?
尖閣で毎日のように、これだけ問題になっていながら、その相手に関税を下げてあげる?
慰安婦や徴用工問題で揉めている(韓国が勝手に問題を作っている)のに、その相手に関税を下げてあげる?全く意味不明だ。
日本の自由貿易協定は、シンガポール、インド、豪州、EU、TPP11、米国等であり、それは、日本と価値観を共有する国々で、日本と敵対する国は無い。
交渉中なのは、日中韓の自由貿易、韓国の自由貿易であり、つまり、中国と韓国だけなのだ。
中国と韓国は、価値観も違えば関係は敵対的であり、国境紛争まである。

というのに自由貿易協定は、有り得ないはずだ。


インド無しのRCEPは、つまり中国主導だ。中国が完全に仕切っている。
「Global Times」の記事では、
中国は豪州に対して、「RCEPに入ってくるならば、中国に対する態度を改めよ」と言っている。ここ最近の豪中関係の悪化は、豪州が作り出しているのであって、これを機に態度を改めなければ、貿易がうまく出来なくなるだろう。と言っている。
「アジアの自由貿易は中国が仕切るんだ。」という態度を見せている。

TPPの時の主要な反対論は「農業」だった。米国から安い農産物が入るからという理由である。
では、RCEPはどうかというと・・・全く同じです。中国から安い農産物が入ってくる。
しかし、TPPの時はあれだけ騒いでいたマスコミや野党が、今回は何も言わない。日本共産党は何故、何も言わないのか?(それは共産党だからだ)

あれだけ"農家の味方だ"と言っておきながら、今回はもう農家の味方ではないのか?


→今、日本に中国・韓国と自由貿易協定は、必要なのか?

今更ながらでも、ちゃんと考えたい。
もしも自由貿易協定を結ぶならば、それは"台湾"ではないだろうか?

台湾とのFTAなら有り得ると思う。

 

そして、一部の人からは「中国からの移民流入リスク」を懸念する声が上がっている。

これも、有り得ると考えている。

中共は、戦争という形ではなく別の手段で、日本を乗っ取りたいとずっと考えており、ほとんどの日本人は気づいていないが、その為に様々な工作を仕掛けてきた。最近、ネット等でよく言われていることを上げるなら、中国資本が日本の土地を買い漁っているのはご存知であろう。例えば北海道などは、相当買われている。(戦争なんてしなくても、中から乗っ取れば良いのだ)

でもこのことは、氷山の一角でしかない。例えば日本で"孔子学院"のことを知っている人はどれだけいるだろうか?そして今、米国では、それを排除しようと法的に動いているのに・・・。

米国での中共によるスパイ活動が多数指摘され、検挙され、そのための法律が次々と施行されているのを見ていて、日本は"たぶん何もされていないだろう"と考えているのだろうか?

(米国は、11/12に中国に対して、国家緊急事態宣言を発令した。大統領令

 

【考察】日本の近現代史(騙された歴史)

①日本はアメリカに騙された。ルーズベルト政権に騙されて(罠にはまって)、真珠湾攻撃を仕掛けて、米国を大東亜戦争に引っ張り込んだ。その結果、米国は日本を敗戦まで追い込んだ。この敗戦は、日本の国防を失くして、明治憲法を廃止させて、日本教育現場の主導権も奪われた。3S政策やWGIPも行われた。その結果、日本は共産化し始めた。
②日本は中共に騙された。中共に取り込まれた田中角栄が、1972年に日中共同声明に調印した。そこから日本は、中共政府や民間に大量の資金を提供すると同時に、中共との人的往来が始まった。

これで日本は一層赤に染まることになる。中共は各方面で日本社会に浸透し始めて、スパイ天国と呼ばれる日本で、思う存分にスパイ活動をしているのだ。
日本の企業や大物たちを丸め込むことによって、日本の世論と政治に影響を与えている。
この50年間の日中友好により、日本を完全に台無しにしてしまったのだ。この一連の戦後の流れで、本来の"日本精神"を維持できている人はほとんどいない。
トランプ政権の「中共」に対する対応を知って、考えるにつれて、このことが良く判ってきた。
過去50年間、日本は中共に金銭的、物質的、そして技術的に支援してきた。

その結果どうなったか?よく考える必要がある。

 

日本人は、中共という邪悪を討ち払う草薙剣(心の剣)を持つことが大事だ。

 

(注意:対立や分断を煽ることが目的ではなく、歴史や真実を知って目醒めることが目的である)