間取りのこだわり②は「夫婦の寝室は別々」です。
前回は、自分たちが年老いた時に備えて、夫婦の寝室は1階にすると書きました。
最近は平屋建ても人気があるそうなので、寝室を1階にするだけなら、それが実現可能な環境であればそうする家庭は多いと思いますが、我が家はそれに加えて、夫婦の寝室を完全に別々にします。
別々にする理由は単純で、妻の安眠を確保するためと、僕が妻にいらぬ気を遣わなくても良いようにするためです。
正確には「別々にする」というより「すでに別々なので新築後もそれを続ける」ということです。
僕はたぶん平均的な中年男性以上にいびきをかくそうで、さらにはかなりはっきりとした寝言、歯ぎしりまであるそうです(いずれも本人は未確認)。
加えて、僕の仕事は時間が不規則になることが多いため、夜中に帰ってくる、夜中に出ていく、夜中に電話がかかってくるなど、同じ部屋で寝るにはストレスのかかる要素が満載です。
なので、新婚当初こそ我慢して同じ部屋で寝てくれていましたが、何回かの転居を経て、いつしか夫婦は別々の部屋で寝ることが当たり前になってしまいました。
こうやって書くと寂しい気もしますが、仕事上のことでもあるとは言え、ほとんど僕の都合で妻の安眠を妨げることは、僕にとっても相当なストレスになるので、最初から別々の部屋だと割り切った方が、お互いにとっても良いのだと考えるようにしています。
それに、先日とある場所で聞いた話として、老後のリフォームで多いもののうち、嘘か真か、それまで一緒だった夫婦の寝室を別々にする工事というのが上位にあるそうです。
別々にする理由はそれぞれの家庭で違うと思いますが(あまり良い理由ではなさそうです)、後でリフォームするくらいなら、最初からそのようにしておいた方が経済的です。
生活音をできる限り寝室から遠ざけて安眠を確保するという目的から、寝室を別々にすること以外にも
〇寝室と寝室の間にクローゼットを挟む
〇寝室の真上には2階を配置しない
〇寝室の隣には階段や風呂などを配置しない
などに配慮してもらうようお願いするつもりだったのですが、これらは僕たちが何も言わなくても、エムズさんではごく当たり前のことのように実現されていました。
夫婦の形は家庭によってそれぞれだと思いますが、家を建てるという機会に、どういう距離感がベストな関係性を保てるのかを見直してみるのもいいんじゃないでしょうか。